2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of treatment strategy of elderly rheumatoid arthritis based on treat-to-target strategy, Peptidylarginine Deiminase 4, and single nucleotide polymorphisms
Project/Area Number |
26461480
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
杉原 毅彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00716441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南木 敏宏 東邦大学, 医学部, 教授 (00282749)
針谷 正祥 東京女子医科大学, 医学部, 特任教授 (20238207)
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
石神 昭人 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50270658)
田中 雅嗣 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60155166)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 高齢者 / 身体機能 / 全エクソン領域関連解析 / PAD4 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.高齢関節リウマチコホートによる臨床研究:当センターで新規治療開始した60歳以上のRA患者197名を前向きに登録し、低疾患活動性を目標とした治療(T2T)を行った。治療開始から3年間のT2Tの実施率は良好で、3年後の治療目標達成者(低疾患活動性達成者)は88%、寛解達成は56%、身体機能正常化の達成者は70%と良好。低疾患活動性を達成した患者の身体機能低下に関連する因子は、寛解達成有無より年齢と合併症が関連した。 2.全エクソン領域関連解析:患者270名の末梢血からDNA抽出を行い、HumanExome Beadchipによる全エクソン領域関連解析を、非RA1885名をコントロールとして行ったところ、疾患感受性遺伝子として Peptidylprolyl Isomerase D Cyclophilin D(PPID)が発見された。患者199名について解析した時点でのPPID SNP陽性例は32例で、疾患活動性、治療反応性、合併症との関連を認めなかった。今後は、当院の前向きコホート患者で, 臨床情報の関連するSNPの検討、既知のSNPとの関連を解析する。 3.末梢血PAD4測定:日本人RAの疾患感受性遺伝子としてPAD4 SNPが挙げられる。末梢血PAD4のELISAによる測定系を確立し、当センターのコホートの患者について、横断的にPAD4測定を行い、末梢血PAD4値と疾患活動性(SDAI)との関連を検討した。PAD4 ELISA測定の平均値(SD)は寛解例(n=16)19.7(14.2)、低疾患活動性例(n=18)30.4(25.5)、中等度疾患活動性(n=13)28.1(21.1)、高疾患活動性(n=7)22.1(11.1)であった。当初、PAD4が疾患活動性の指標となることを期待したが、疾患活動性との関連は認めなかったため、PAD4測定に関する縦断的な研究は行わなかった。
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Research Products
(3 results)