2014 Fiscal Year Research-status Report
エキソーム解析と患者iPSC由来神経細胞を用いたSSPEの包括的な病態解析
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26461547
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
石崎 義人 九州大学, 大学病院, 助教 (20572944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 康成 九州大学, 大学病院, 講師 (10380396)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | エキソーム解析 / iPS細胞 / SSPE |
Outline of Annual Research Achievements |
エキソーム解析による責任遺伝子の同定については認を得て3 家系8 検体の検体を採取し、エキソーム解析(HiSeq2000, Illumina 社)を行った。候補遺伝子の絞込の段階であるが常染色体劣性遺伝形式で複合ヘテロ変異を想定して解析を継続している。アミノ酸置換を伴う変異ではアミノ酸の変化によるタンパク質機能変化の予測プログラムを併用し解析を行っている。 患者由来iPS細胞の樹立については、3名の患者末梢血から4遺伝子(Sox2, KLF4, Oct4, Myc)をセンダイウイルスベクターで導入する方法で実験し、2名でiPS細胞を樹立することができた。今後の実験のために神経細胞への分化実験の準備を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子解析についてはデータ解析に着手している。遺伝子の絞り込みは世界的にも確立された方法はなく手作業が中心となり時間は必要である。 患者由来iPS細胞の樹立は3名中2名で成功した。確立された方法ではあるが作業工程が煩雑である。方法は変更せず残り1名についても樹立を試みている。
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Strategy for Future Research Activity |
候補遺伝子が絞り込みが完了次第、残存するSSPE患者40名のDNAを用いた妥当性の評価が可能である。SSPE患者由来iPS細胞樹立についても今年度前半では成功し、神経細胞への分化を試みる予定である。
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Causes of Carryover |
実験計画を無理なく立てていたため試薬の購入費用について余剰が生じた
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験は計画通り進行しており必要な試薬の購入費用に充足する予定である
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