2016 Fiscal Year Annual Research Report
Classification of ependymoma of childhood and establishment of molecular diagnositic procedure for molecular target therapy of ependymoma.
Project/Area Number |
26461573
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
塩原 正明 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (00293514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重村 倫成 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (70623916)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 上衣腫 / SNP array |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の研究成果:(1) 平成27年度に引き続き、上衣腫7検体につき、網羅的かつ詳細に微細欠失・重複およびLOHにつき解析を行った。予後との相関が報告されている1q25領域のコピー数増幅は43%(3/7)で認めた。(2) SNP array解析が可能であった13検体で確認できたcopy number variationのうち、1q gain、2q gain、5q lossにつき、FISF法で確認を行った。5q lossに関する1例を除いた、ほかの全サンプルにおいて、上記3種類のCNVを確認することができた。(3) 上衣腫の予後との相関が報告されているnestin、 tenasin-C、NELL2、LAMA2、KIF27についき免疫染色を施行した。陽性の比率はnestin 61%、tenasin-C 15%、NELL2 8%,、LAMA2 8%、KIF27 8%だった。
研究期間を通じて実施した研究成果:(1) 上衣腫13検体のSNP array解析では、1q gain、 2q gain、5q lossが、それぞれ46%(6/13)、31%(4/13)、15%(2/13)で認めた。(2) SNP arrayで確認できたcopy number variation(CNV)のうち、1q gain、2q gain、5q lossにつき、FISF法で確認を行った。5q lossに関する1例を除いた、ほかの全サンプルにおいて、上記3種類のCNVを確認することができた。(3) SNP arrayで確認できた、1q gain、2q gain、5q lossと上衣腫の予後との相関は明らかではなかった。また、nestin、tenasin-C、NELL2、LAMA2、KIF27の免疫染色の結果と上衣腫の予後との相関は明らかではなかった。
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