2015 Fiscal Year Research-status Report
神経芽細胞腫におけるNIPA蛋白とMYCN蛋白の相互作用についての研究
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26461601
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
川口 裕之 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (00313130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮内 潤 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20146707)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 神経芽細胞腫 / 細胞増殖 / 遺伝子発現 / 横紋筋肉腫 / ユーイング肉腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経芽細胞腫細胞株9種類 (および横紋筋肉腫細胞株4種類、ユーイング肉腫細胞株1種類) について NIPA の発現抑制を行い、増殖態度の変化を検討した。神経芽細胞腫細胞株においては、明らかな増殖抑制を示す群と増殖抑制がほとんど認められないものの二群に分けることができた。一方横紋筋肉腫細胞株細胞株においては中等度の増殖抑制があり、ユーイング肉腫細胞株においては有意な増殖抑制を観察することができなかった。 増殖抑制群と増殖非抑制群の神経芽細胞腫細胞株について遺伝子発現の網羅的解析を行い、遺伝子発現についてのデータを得た。また、増殖抑制群について NIPA 抑制時と非抑制時について同様に遺伝子発現について解析を行い、同様にデータを得た。今後はこれらのデータについて、統計学的解析を行い、NIPA の生物学的意義を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
複数の細胞株において NIPA の発現抑制を行う実験で、一時満足できる再現性が得られない事態が発生した。これは、熟練した実験補助者が都合により退職し、新たに雇用した実験補助者による実験の精度が当初十分でなかったことによると推察される。
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Strategy for Future Research Activity |
上記により得られらデータの統計的解析により、初期の目標を達成する計画である。
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Causes of Carryover |
消耗品のコストが見込みよりやや少なかったことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
可能であれば当初予定になかった RNAseq を提出する予定である。
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Research Products
(4 results)