2014 Fiscal Year Research-status Report
急性・慢性腎障害の発症・進展過程におけるDAMPsの役割とその制御システムの検討
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26461615
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
川崎 幸彦 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (00305369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細矢 光亮 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80192318)
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
陶山 和秀 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90423798)
大原 信一郎 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00566846)
鈴木 順造 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (20171217)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | DAMPs / HUSモデル / S100A8 / S100A9 / HMGB1 / 内皮細胞障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:私達は、急性・慢性腎障害の発症、進展過程におけるDAMPsの役割を検討するためにHUS動物モデルを使用し、DAMPsの発現の程度を検討した。 方法:6週齢のC57BL/6マウスにリポポリサッカライド(LPS,300µg/㎏)と志賀毒素(Stx2 225ng/kg)を腹腔内投与しHUSマウスモデルとコントロール群を作製した。各種腎炎モデルの経時的な組織病変の推移を解析した。さらに、各群間において蛍光抗体法と免疫染色を行いS100A8,9やS100A12蛋白, HMGB1蛋白、マクロファージサブクラスやα-SMAをmonoclonal 抗体を用いて染色した。と殺時に採取した血液を使用し、血清クレアチニン、アルブミン濃度や各種サイトカインやケモカイン、血清S100A8,9やS100A12蛋白, HMGB1蛋白濃度とその発現性を経時的に測定した。 結果:1.HUSマウスモデル群において内皮細胞障害とメサンギオーシスの所見がLPS+Stx2投与後24-72時間をピークに認められた。2.HUSマウスモデル群において腎機能の低下がみられた。3.HUSマウスモデル群において対象群と比較して腎組織内にS100A8,9陽性細胞の浸潤が認められた。4.HUSマウスモデル群において炎症性サイトカイン濃度の上昇がみられた。 考察:HUSマウスモデルにおいてDAMPsの発現が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HUSマウスモデルにおいてのDAMPsの発現が確認できたので、上記と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
HUSモデルの重症度および経時的DAMPsの変化について検討する。
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Causes of Carryover |
HUSマウスモデルの重症度によるDAMPsの役割の変化に関する検討が出来なかったため、次年度に延期しました。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
C57BL/6マウス、LPS、志賀毒素と各種サイトカイン、ケモカイン測定キットの購入に充てる。
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Research Products
(3 results)