2015 Fiscal Year Research-status Report
肺循環評価の新しい評価法の開発と診断応用-波動解析法を応用した肺動脈閉塞度の評価
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26461625
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
根本 慎太郎 大阪医科大学, 医学部, 教授 (20237811)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇津野 秀夫 関西大学, 工学部, 教授 (00362442)
片山 博視 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30194781)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肺高血圧症 / 肺循環診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
患者造影CT画像から作成した樹状3D肺動脈に拍動流ポンプを接続したヒト肺循環回路モデルを用い“血管閉塞度-位相差関係”を測定した。閉塞度に応じての対数関数的な位相差の増加を示すことができ、かつ血管末端壁ヤング率の変化を考慮することで様々な臨床データの説明が可能となった。 さらなる臨床データを蓄積した。求められた位相角(°)は、対照群(N=1)0°、肺高血圧(-)群38.2±13.1°、肺高血圧(+)群57.3±14.0°と臨床状態を反映した数値であり、肺血管抵抗値と正の相関を認め、新しい指標として有用と判断された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度で用いたものより臨床に近い3D樹状ヒト肺循環拍動流回路モデルを作成し、より精度の高い“血管閉塞度-位相角関係”のシミュレーションが可能となった。患者からの臨床データの蓄積と解析を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26および27年度で得られたデータを国内外関連学会での報告のみならず論文発表を行う。 更なる患者からの臨床データ収集を行う計画であるが、現時点では侵襲的な心臓カテーテルによる特殊ワイヤーの血管内挿入を行っている。しかしながらより理想的な非侵襲的手段(心臓超音波検査等)によるデータ収集方法について検討・実施する。
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Causes of Carryover |
“圧-流量同時測定ワイヤー”購入費用部分で、一本購入価格に満たない部分の残金が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
この残金を平成28年度の研究計画での物品購入等で執行する計画である。
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