2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of ATP-sensitive potassium channel in constriction of ductus arteriosus
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26461648
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
石井 徹子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00360157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽山 恵美子 東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00349698)
中西 敏雄 東京女子医科大学, 医学部, 特任教授 (90120013)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 動脈管 / ATP感受性Kチャネル / SUR2 |
Outline of Annual Research Achievements |
グリベンクラミドは強力なATP感受性Kチャネル阻害剤である。本年度の研究ではラット新生仔を低酸素下で育て、低酸素性拡張動脈管に対するグリベンクラミドの収縮作用をしらべた。 満期(胎生21日目)に帝王切開で取り出したラット新生仔は速やかに呼吸を開始し、21%酸素下34℃に保つと、呼吸開始後30分で内径は胎生期の15%に収縮する。この新生仔を5%酸素下34℃に保つと、動脈管は拡張したまま30分以上生存する。この新生仔に生後1-2分でDMSOに溶解したグリベンクラミドを腹腔内注射し、30分低酸素生存後に全身急速凍結法で固定して動脈管内径を測定した。その結果、ラット新生仔においても胎仔と同じくグリベンクラミドによる動脈管収縮が生じた。動脈管収縮は投与量依存性であり、1mg/kgでは収縮は軽度で、100 mg/kg では内径が10% に縮小した。 次の実験ではインドメサシン(10mg/kg)を妊娠19日、20日に親ラットに投与し、21日目に帝王切開で取り出したラット新生仔にグリベンクラミドを投与して動脈管収縮をしらべた。この場合はインドメサシンのラットの胎生期(7日の後半25%)の投与で慢性胎生期シクロオキシゲナーゼ阻害の効果が生じ、動脈管閉鎖は正常の6-7倍に延長している。インドメサシン2回投与後の新生仔ではグリベンクラミドを大量投与しても動脈管収縮は速くならなかった。 ATP感受性Kチャネルの分子生物学的研究では、ATP感受性Kチャネル (Kcnj8)とそのサブユニットであるSUR2 (Abcc9)の血管別および時期別のmRNA発現の差異について検討を実施した。すなわち、ラット満期胎仔・新生仔・成獣を用い、動脈管、下行・上行大動脈、主肺動脈における、Kcnj8とAbcc9の全エクソンの発現を定量PCR法を利用して測定した。
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Research Products
(2 results)