2016 Fiscal Year Research-status Report
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26461663
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| Research Institution | Yokohama City University |
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Principal Investigator |
猪又 直子 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20347313)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 まみ 横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (40707650) [Withdrawn]
相原 道子 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90231753)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | peamaclein / gibberellin / Pru p 7 / モモアレルギー / アナフィラキシー / 食物アレルギー / アレルゲン |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、native Pru p 7（アレルゲン名：モモピマクレイン、タンパク名：Gibberellin-regulated protein）に対するアレルギー検査として、好塩基球活性化試験（CD203c活性化）を新たに確立した。抗原として使用するnative Pru p 7は、平成26年度に確立したクロマトグラフィーを用いた精製法により精製した。モモアレルギー患者から採取したヘパリン血を用いて、好塩基球活性化試験を実施している。一定数のデータを集積したのち、陽性率を算出する。さらに、この結果とEnzyme-Linked ImmunoSorbent Assay（ELISA）によるnative Pru p 7に対する特異的IgE抗体測定の結果を比較し、Pru p 7アレルギーの診断における、それらの有用性を比較検討する予定である。
また、平成27年度に確立したELISAによるnPru p 7に対する特異的IgE抗体測定を応用した研究として、果物アレルギーにおけるPru p 7アレルギーの頻度やその特徴を解析した。果物アレルギー100例のうち 13例（13％）にPru p 7アレルギーがあることが判明した。Pru p 7アレルギーの原因食品はモモ(92.3%),梅(61.5%), が多くみられた。10/13例は 原因果物が多種に及んだ頻度の高い症状は顔面の浮腫、喉頭絞扼感であり重症例が多かった。また運動やアスピリン内服などの二次的要因の関与も示唆され、診断が難しいケースが多く含まれていた。これまで、果物アレルギーにおいて、花粉―食物アレルギー症候群以外のアレルゲンや機序は十分に解析されていなかったため、本研究成果は果物アレルギーの診断効率の向上に寄与するものと考える。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度は、Pru p 7に対するアレルギー検査として、新に好塩基球活性化試験を行った。ELISAと異なり、好塩基球活性化試験では、サンプルとしてヘパリン血（新鮮血）を用いるため、患者の受診に合わせて実施する必要がある。そのため、データの集積に時間を要している。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に確立した、native Pru p 7を抗原として用いた好塩基球活性化試験（CD203c活性化）に関する研究を推進する予定である。モモアレルギー患者のPru p 7感作率を算出すし、また好塩基球活性化試験の結果と、ELISAによるnative Pru p 7に対する特異的IgE抗体測定の結果を比較し、Pru p 7アレルギー診断における、それらの有用性を比較検討する予定である。
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| Causes of Carryover |
研究は当初の計画より効率的かつ効果的に実施できたため、直接経費を節約することができた。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に確立した、native Pru p 7を抗原として用いた好塩基球活性化試験（CD203c活性化）に関する研究を、H29年度に繰り越した研究費で引き続き進める予定である。モモアレルギー患者30名程度で好塩基球活性化試験を実施し、モモアレルギー患者のPru p 7感作率を算出する。また好塩基球活性化試験の結果と、ELISAによるnative Pru p 7に対する特異的IgE抗体測定の結果を比較し、Pru p 7アレルギー診断における、それらの有用性を比較検討する予定である。
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