2017 Fiscal Year Annual Research Report
The analysis of pathogenic mechanism of human papilloma virus;related skin neoplasm by using new strategies.
Project/Area Number |
26461674
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
金子 高英 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (20333718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤村 大輔 弘前大学, 医学研究科, 教授 (60196334)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ウィルス / 遺伝子 / 角化 / 増殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の関連する悪性や良性の皮膚病変は多いが、HPVの感染から発症に至る機序に関しては不明な点も多い。本研究では、1)その悪性病変で、高リスクHPVの型、染色体へHPVの挿入、癌関連遺伝子の変異の病変形成への関与、2)難治性良性病変での低リスクHPVの染色体への挿入や癌関連遺伝子の変異、3)HPVのメチル化の病態への影響を新しい手法を用いて解明することを目的とした。HPV関連皮膚腫瘍(ボーエン病、ボーエン様丘疹症、疣状癌、難治性疣贅、有棘細胞癌とその亜型)の蓄積およびサンプルの保存。HPVウイルス型の迅速診断を施行した。amplification of pappillmavirus oncogenic transcript (APOT) assayを用いたHPVの染色体への挿入の判定も継続的に実行した。上記の実験に加え、以下の6つの実験に関しても追加実験を重ねた。すなわち、1)病変の癌関連遺伝子の網羅的検索、2)HPV のメチル化の測定、3)難治性良性病変でのHPV の染色体への挿入を確認、4)病変の癌関連遺伝子の網羅的検索をパーソナル型の次世代シークエンサーイルミナmiSEQを用いて、TruSeq Amplicon Cancer Panelにて癌関連遺伝子を増幅し変異を検索、さらに臨床組織学的特徴や臨床的予後経過との比較検討、5)DNAバイスルファイト処理化によるHPV のメチル化の測定、6)難治性良性病変でのHPV の染色体への挿入の確認に関しても症例数の上乗せ分もamplification of pappillmavirus oncogenic transcript assayにより追加解析をし、総合的に解析検討した。以上の様に、計画立案した内容に関しては、大きな軌道修正もなくおおむね順調に施行できた。
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Research Products
(8 results)