2016 Fiscal Year Annual Research Report
The role of plasmacutoid dendritic cells in the pathogenesis of alopecia areata
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26461689
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 泰介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90293638)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 円形脱毛症 / pDCs / IFN-alpha / Chemerin / SiglecH |
Outline of Annual Research Achievements |
円形脱毛症モデルマウスであるC3H/HeJ mouseを用いて解析した。まず円形脱毛症を発症したマウスのリンパ節よりリンパ球を採取し、IL-2, IL-7, IL-15で刺激したうえで、6~8週令のメスC3H/HeJマウスに皮内注射をした。1ヶ月程度で発症してくるため、そのマウスについて解析を行った。病変部ではpDCの数は多くないが、その周辺ではpDCsの頻度が高かった。また、とくにIFN-alphaを発現しているpDCsの数が有意に多かった。IFN-alphaは培養髭毛の成長を阻害し、MHC class I、CXCL10発現を毛包周囲にて更新させた。またpDCs の走化性因子であるケメリン発現もみられた。pDCsを誘導するImiquimodをC3H/HeJ mouseに外用すると、脱毛病変が誘導され、pDCsが著明に浸潤していた。健常C3H/HeJ mouseの脾臓からのpDCsを採取し、健常C3H/HeJ mouseに皮内注射しても円形脱毛症を誘導できた。 以上から、pDCは円形脱毛症を発症させるイニシエーターとして重要な役割を果たしていると推定される。
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