2016 Fiscal Year Annual Research Report
Cognitive dysfunction with onset in youth focused on simple schizophrenia as a prototype
Project/Area Number |
26461715
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 雄太郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60377158)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知機能障害 / 単純型統合失調症 / 青年期 |
Outline of Annual Research Achievements |
[第26回日本臨床精神神経薬理学会 2016.11.17]常山暢人、鈴木雄太郎、大竹裕美、染矢俊幸:単純型統合失調症をプロトタイプとした「青年期認知機能障害」に対する薬物療法の効果・安全性について-効果についての検討-. [第26回日本臨床精神神経薬理学会 2016.11.17]大竹裕美、鈴木雄太郎、常山暢人、染矢俊幸:単純型統合失調症をプロトタイプとした「青年期認知機能障害」に対する薬物療法の効果・安全性について-安全性についての検討-. [第37回日本臨床薬理学会 2016.12.2]常山暢人、鈴木雄太郎、大竹裕美、染矢俊幸:単純型統合失調症をプロトタイプとした「青年期認知機能障害」に対する薬物療法の効果についての検討. 統合失調症前駆期に注目が集まる一方、単純型統合失調症は「忘れられた診断」とも言われ、臨床では見逃されていることが多く、この病態に対する治療研究はほぼ無い。しかし、同病態がひきこもりや気分障害と誤診されている可能性が指摘されている。本研究では、単純型統合失調症をプロトタイプとし、青年期に誘因なく持続性の認知機能障害を呈する病態を「青年期認知機能障害」と定義し、薬物療法の効果・安全性を検証している。我々はこれまでに同症例50例をエントリーし1年間の縦断的評価を行い、薬物治療により認知機能障害および臨床精神症状が有意に改善することを示した。このような青年期の認知機能障害に対する病態・治療研究は、我々の知る限り初めてのものであり、「忘れられた病態」に対する治療可能性を明らかにしたことは臨床的意義が極めて高いと考えられる。
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