2014 Fiscal Year Research-status Report
治療抵抗性気分障害におけるインスリン抵抗性の病態生理学的影響に関する検討
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26461737
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
成田 耕介 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (70345677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 正人 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20221533)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インスリン抵抗性 / 老年期うつ病 |
Outline of Annual Research Achievements |
インスリン抵抗性は、インスリンに対する組織応答の低下を示す病態概念であり、糖尿病や高脂血症、高血圧などの動脈硬化因子が形成され増悪してゆくうえでの、共通した背景因子である。さらに近年、気分障害における内分泌学的異常に関する知見の蓄積により、気分障害患者は、コルチゾールや炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-αなど)の分泌亢進、自律神経バランスにおける交感神経優位性、あるいは肥満などを介してインスリン抵抗性を形成しやすく、このため動脈硬化への脆弱性を有していることが明らかにされた。さらに、治療反応性に乏しい遷延性気分障害例では、脳MRI画像上、無症候性脳梗塞や大脳白質高信号などの動脈硬化性変化を有意に認めることが報告されるようになり、気分障害の遷延化の背景にも、インスリン抵抗性の増大が深く関与している可能性が示唆されている。 しかし、耐糖能の評価や動脈硬化重症度などの多角的指標を用いて、治療抵抗性気分障害における脳画像とインスリン抵抗性の関連性を包括的に検討した報告は、極めて乏しい。 本研究では、現在老年期うつ病患者群および健常対照群を対象として、MRI画像装置を用いて、構造画像(T1強調画像、DTI)、resting functional MRIに加えて、脳内GABA濃度測定を行っている。さらに、採血検査を行うことで、インスリン抵抗性の定量的解析を行うとともに、イオマゼニルを用いた脳内GABA-aレセプター分布を調べている。現在のデータ集積状況は健常群が4例であるが、今後研究終了までに両群とも40例を集める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究調査を行うための倫理的手続きは終了しており、現在のデータ集積状況は健常群が4例である。今後研究終了までに両群とも40例を集める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、健常ボランティアを対象とした、ノーマルデータベースの作成を進める。平成28年2月にこれを終了してから、患者群のデータ収集に入る予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Relationship of γ-aminobutyric acid and glutamate+glutamine concentrations in the perigenual anterior cingulate cortex with performance of Cambridge Gambling Task.2015
Author(s)
Fujihara K, Narita K, Suzuki Y, Takei Y, Suda M, Tagawa M, Ujita K, Sakai Y, Narumoto J, Near J, Fukuda M.
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Journal Title
Neuroimage
Volume: 109
Pages: 102-108
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant