2016 Fiscal Year Annual Research Report
Neuroimaging research of compulsivity
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26461753
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
福居 顯二 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (50165263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中前 貴 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50542891)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インターネット依存 / 強迫性 |
Outline of Annual Research Achievements |
“Brain circuitry of compulsivity”と題した強迫性に関する総説を英文雑誌で発表するとともに、強迫性障害(OCD)患者を対象とした神経画像研究を継続した。ENIGMAという国際共同研究プロジェクトにおいて大規模な解析を行い、成人OCD患者は健常者と比べて、海馬の灰白質体積が小さく、淡蒼球の体積が大きいことが見出され、その傾向は投薬を受けている患者で強かった。 これらの研究と並行して、インターネット依存に関する質問紙調査を実施した。インターネットに接続する機器をもつ成人の精神疾患患者333名を対象にオンライン上での質問紙調査を実施し、このうち231名から回答を得た(回答率69.4%)。インターネット依存を評価する尺度であるInternet Addiction Test(IAT)で40点以上、または、Compulsive Internet Use Scale(CIUS)で21点以上の者を「問題のあるインターネット使用者 problematic internet users」、それ以外のものを「通常のインターネット使用者 normal internet users」と定義したところ、231名中58名(25.1%)が問題のあるインターネット使用者であった。成人の一般人口におけるインターネット使用障害の有病率は約6%と報告されていることを考えると、25%という数字はかなり高い有病率と考えられた。また、問題のあるインターネット使用者群と通常のインターネット使用者群を比較したところ、問題のあるインターネット使用者群は有意に年齢が低く、不眠、抑うつ、特性不安、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉スペクトラム症、強迫性障害、社交不安障害、衝動性の尺度において高得点であった。これらの結果を論文にまとめ、英文雑誌に投稿した。
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[Journal Article] Brain circuitry of compulsivity2016
Author(s)
van den Heuvel OA, van Wingen G, Soriano-Mas C, Alonso P, Chamberlain SR, Nakamae T, Denys D, Goudriaan AE, Veltman DJ
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Journal Title
Eur Neuropsychopharmacol
Volume: 26
Pages: 810-827
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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