2017 Fiscal Year Annual Research Report
Antioxidant system and medical treatnment in social impairment of autism spectrum disprders
Project/Area Number |
26461777
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
油井 邦雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (90101352)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 自閉症スペクトラム障害 / 酸化ストレス / HEL / 抗酸化能 / 8-OHdG / 効果サイズ |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉症スペクトラム障害(ASD)の病態要因として、酸化ストレス負荷とこれに対する抗酸化機能が重要な役割を担っている。ASDにおけるDNA methlationの異常の有無, および酸化ストレスマーカーのhexanpyl-lysine (HEL)、抗酸化に抗マーカーのtotan antioxidant capacity(TAC)、血漿suooproxide dismutase (SOD)との関連、およびこれらの酸化ストレス関連マーカについて、、ASDの社会性障害との関連を検索した。対象はASD29例(平均年齢、10.7歳)、対照群12例(平均年齢、14.7歳)である。ASD群では酸化ストレス度の指標のHELの尿中濃度が有意に高く、TACの濃度が有意に低値であり、DNA methylation 指標の8-OHdG濃度には有意差がなかった。従来の内外の報告ではこの2要因のいずれが病態因としての重みをもつか不明であった。私達はこの2要因の軽重の関係をstandardized regression coefficientを用いて解析した。TACはHEL, 8-OHdG, 社会性尺度(Social Responsiveness Scale, SRS)の subscale評価点をHEL. 8OHdg典も有意に予測し得ることが判明した。さらに、standardized regression coeficientはTACが0.962, HELが0.101,8-OHdGが0.89であり、TACがASDの社会性障害の病態要因としての重みをみつこと、8-OHdGも病態要因んになり得ることが示された。血漿SOD濃度はTACに有意に関与したが、病態養要因とはみなせなかった。
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