2016 Fiscal Year Research-status Report
NASHの3T-MRI:Imaging Biomarkerの確立
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26461809
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
東南 辰幸 久留米大学, 医学部, 准教授 (40268892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 公則 久留米大学, 医学部, 教授 (00199366)
安陪 等思 久留米大学, 医学部, 教授 (90167940)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 非アルコール性脂肪肝炎 / 異所性脂肪組織 / MRI / IDEAL-IQ / Fat fraction |
Outline of Annual Research Achievements |
3Tesla-MR装置のアプリケーション(IDEAL-IQ, MR elastography)を用いて、びまん性肝疾患(NAS/NAFLD)患者における異所性脂肪組織や肝線維化の定量評価を行った。異所性脂肪組織の評価に関してはIDEAL-IQのFat fractionにて肝臓、膵臓、骨格筋における組織内の脂肪含有率を計測した。また、肝線維化に関してはMR elastographyを用いて肝の硬度を測定した。また、NAFLD患者を糖尿病のある群とない群に分類し、さらに正常群を加えた3群間における解析を行い、特に異所性脂肪組織の中でも骨格筋における脂肪含有率の測定はNAFLD患者におけるfat metabolismの進行を予測し得る重要なparameterであることが、新たな知見として得られた。
これらの結果に関して今年の国際学会(北米放射線学会、米国肝臓病学会)にて報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究における当初の目的はNASH/NAFLD患者の組織学的なdataと3T-MRIによる画像dataとの対比を主軸に行っていたが、組織学的なdata収集に困難を生じたため、NAFLD患者におけるfat metabolismの進行と異所性脂肪との関連性に関して、得られたMR dataから解析している。さらに多くの症例における解析が必要であり、また、研究の方向性にやや変化があったこともあり、遅れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
現状においてNAFLD患者の組織学的なdata収集に困難を生じており、組織学的なdataとの解析は難しいと思われる。しかしながら、NAFLD患者におけるMR画像による異所性脂肪組織(肝臓、膵臓、骨格筋など)や肝線維化の測定はfat metabolismの進行に深く関与していることが、近年、注目されており、これらのparameterによる解析を重点的に行う予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては研究図書の購入が少なかったこと。また、当初予定していた研究が遅れており、研究成果を学会発表できなかったことにより、旅費などの支出が少なかったことなどが、理由としてあげられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
これらの金額と次年度以降に請求する研究費を合わせた使用計画としては、研究図書の購入を増やすことや、学会への参加、海外文献の翻訳、データ解析ソフトの購入、画像データ解析専用のパソコンの購入などを計画している。
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