2017 Fiscal Year Annual Research Report
Imaging Biomarker of 3T-MRI in NASH
Project/Area Number |
26461809
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
東南 辰幸 久留米大学, 医学部, 准教授 (40268892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 公則 久留米大学, 医学部, 教授 (00199366)
安陪 等思 久留米大学, 医学部, 教授 (90167940)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | MRI / PDFF / 異所性脂肪 / 非アルコール性脂肪性肝疾患 / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
3Tesla-MR装置におけるproton density fat-fraction (PDFF)を用いて非アルコール性脂肪性肝疾患患者の肝臓、膵臓、骨格筋組織などの異所性脂肪沈着量画像評価し、糖尿病との関連性を調査した。対象は3T MRI-PDFFが施行された27名の非アルコール性脂肪性肝疾患患者と9名のコントロールグループを対象とし、さらに、非アルコール性脂肪性肝疾患患者に関しては糖尿病を有する群(n=11)と糖尿病を有さない群(n=16)に分類し、検討を行った。肝臓、膵臓、骨格筋組織における異所性脂肪の中で、骨格筋組織の脂肪沈着が糖尿病を合併する非アルコール性脂肪肝疾患患者群では正常群や糖尿病の合併のない非アルコール性脂肪肝疾患患者群と比較して有意に高値であり、また、骨格筋内の脂肪量と肝線維化の指標であるFib4-index、APRI scoreとの間に有意な正の相関性が見られたことから、骨格筋内の脂肪組織の評価はfat metabolismの進行を予測し得る重要なparameterであることが示唆された。 また、糖尿病を合併する非アルコール性脂肪肝疾患患者群と糖尿病の合併のない非アルコール性脂肪肝疾患患者群との鑑別を行うためにreceiver operating characteristic (ROC)解析を行い、骨格筋内の脂肪量のcut-off値 が4%以上をもって、感度、 特異度、 陽性的中率、陰性的中率 はそれぞれ82%, 75%, 70%,86%であったことから、骨格筋内の脂肪量の画像評価は非アルコール性脂肪肝疾患患者の治療標的や治療効果判定を行う上での、Imaging Biomarkerとしての役割を果たす可能性があると思われた。
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