2017 Fiscal Year Annual Research Report
The skeletal muscle conditioning for sports athletes by using multilateral evaluation system of magnetic resonance imaging
Project/Area Number |
26461818
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡本 嘉一 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90420083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯辺 智範 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70383643)
宮川 俊平 筑波大学, 体育系, 教授 (10200130)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 筋血流 / IVIM / BOLD / MR angiography |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度のテーマはいままでの目標だった5項目の骨格筋のコンディションの測定項目のうち、研究の進みが不完全だが実現可能性のあった骨格筋の筋血流を測定することを平成29年度の目標として研究を進めた。 筋血流を計測するもののうち、MRI でIVIM(intravoxel incoherent motion)を使った血流測定は既に実施しており、ある程度骨格筋の血流を反映しうることが明らかであった。しかしこれは分単位の血流変化しか捉えることができないため、秒単位での変化を捉える方法を模索した。そのなかでBOLD(Blood oxgenation level dependent)がほぼ秒単位の血流変化を反映しているのではないかと考え、これを用いた骨格筋血流の測定を試みた。 平成29年度に試した方法は、健常者や、外来患者で何らかの理由で下肢のMR angiography(特にASO がうたがわれ、かつCTで造影剤を投与できない者)を撮影した際に、更に両側下腿のBOLD も撮影し、得られたMRA 画像との相関をみる方法を考案した。具体的には視覚的に下腿血管狭窄を3段階(1高度狭窄 2中等度狭窄 3軽度狭窄)に評価し、結果とBOLD 値の相関をみる方法であった。当初の予測では健常者に比べると血管狭窄のある患者のほうがBOLD での計測値が低値を示すと考えており、これに関してはほぼ予想通り、健常者6名と、血管狭窄のある患者8名とを2群で比較した場合は、患者群のほうが低値を示した。ところが血管評価とBOLDの計測結果にずれがあり、有意な相関関係は得られなかった。さらに健常者において膝窩動脈を用手的に圧排してMRAとBOLD計測の相関をみたが、やはり相関関係は得られなかった。以前試みたNIRSを含め、様々な方法で秒単位の下腿骨格筋のMRI血流計測を試みたが、成功とはいえない結果であった。
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Research Products
(1 results)