2014 Fiscal Year Research-status Report
選択的IRパルスを用いたMR動態イメージングによる脂肪の消化吸収の画像的評価
| Project/Area Number |
26461841
|
|---|
| Research Institution | Kawasaki Medical School |
|---|
Principal Investigator |
山本 亮 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30319959)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 克能 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00274168)
玉田 勉 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (40278932)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
| Keywords | 機能的イメージング / MRイメージング / 脂肪消化吸収 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
選択的IRパルスを用いて胆汁、膵液の流れを可視化することには成功しており、脂肪の消化に重要な役割を果たす胆汁および膵外分泌液の分泌を個別に非侵襲的に機能的評価することには成功している。これまで侵襲的な方法や時間がかかる方法でしか評価することができなかった消化酵素の分泌機能を非侵襲的に比較的短時間で評価できるため、脂肪の消化機能を評価するうえで重要な意義を持っている結果と考えている。
一方、脂肪の吸収経路であるリンパ管の流れの評価は現時点で評価できる症例とできない症例がある。原因としてリンパ管の大きさに個人差が大きく、小さい症例では描出が難しいこと、またリンパ管の流れは非常に遅く、常に一定方向には流れないことが考えられる。現時点ではこの問題を解決するべく、撮影MRI装置を現在使用している1.5テスラ装置からより高磁場装置である3テスラ装置で撮影する予定としている。また脂肪の吸収を評価する指標としてリンパ管内のリンパ液の流れを評価するだけでなく、リンパ液内の脂肪成分の含有量をMRIケミカルシフト画像を撮像することで評価する予定としている。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脂肪成分の消化にかかわる胆汁と膵液の流れの評価は良好な結果が出ているが、脂肪の吸収を評価する予定であったリンパ管の中にリンパ液の流れの評価が現時点では症例によってできる場合とできない場合があるため。
|
| Strategy for Future Research Activity |
脂肪の消化酵素の評価はこれまで通りで問題ない。一方、脂肪の吸収の評価は現在の方法では十分でなく、改善する必要がある。改善策として撮影MRI装置を現在使用している1.5テスラ装置からより高磁場装置である3テスラ装置で撮影する予定としている。また脂肪の吸収を評価する指標としてリンパ管内のリンパ液の流れを評価するだけでなく、リンパ液内の脂肪成分の含有量をMRIケミカルシフト画像を撮像することで評価する予定としている。
|
| Causes of Carryover |
H26年度に購入予定であった解析用のPCをH27年度に購入する予定に変更したため。現時点ではデータ収集が主で解析をH27年度に行う予定であるため。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
H26年度購入予定としていた解析用PCの購入する予定である。
また現在評価に難渋している問題解決のため、多くの学会参加にて情報を収集する予定としているため、その旅費に充てる予定である。
|
Research Products
(6 results)
