2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel liver regenerative therapy with interventional radiology therapy for portal hypertension and autologous bone marrow cell infusion therapy
Project/Area Number |
26461853
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
石川 剛 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20569305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 拓也 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80634716)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 門脈圧亢進症 / 肝硬変症 / 部分的脾動脈塞栓術 / バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術 |
Outline of Annual Research Achievements |
<計画1>脾機能亢進・胃静脈瘤・肝性脳症などを合併する肝硬変患者を対象に、平成28年度に①部分的脾動脈塞栓術(PSE)を12例(研究期間全体で計32例)・②バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)を6例(研究期間全体で21例)・③PSE/B-RTO併用療法を1例(研究期間全体で6例)に施行し、血行動態をはじめとする肝硬変患者特有の病態に及ぼす影響(効果)について解析・検討した。1, 血圧・脈拍はいずれの群でも著変なく、心拍出量は全群で有意に低下した。2, 門脈血流量は①で有意に減少、②で有意に増加、③でほぼ横ばいであり、それらを反映して肝静脈楔入圧・肝静脈圧較差はいずれも①で有意に低下、②で有意に上昇、③でほぼ横ばいであった。3, 肝・脾容積に関しては、①で脾容積が有意に縮小、②で肝容積が増大傾向、③では有意な変化が認められなかった。4, 門脈径は①で有意に縮小、②で有意に拡張、③で不変、一方総肝動脈径は①で有意に拡張、②で有意に縮小、③で不変であった。5, 血液生化学的検査においては、全群で肝機能改善効果が認められ、特に③でそれが顕著であった。1~5の研究成果をもとに現在論文作成中である。 また、本臨床研究中に得られた門脈圧亢進症に関する新たな知見(B-RTOによる高アンモニア血症改善の予測因子)を論文化し、2017年2月にAmerican Journal of Roentgenology誌に受理された(in press)。 <計画2>門脈圧亢進症に対するIVR治療(PSE単独、B-RTO単独、PSE/B-RTO併用)先行自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)に関しては、想定より対象(適応)患者が少なくABMi療法自体が当該年度に5例しか施行されなかったため、3群を比較・検討することが不可能であった(PSE単独先行2例、B-RTO単独先行2例、PSE/B-RTO併用先行1例)。今後症例数を増やして引き続き解析・検討を進めていく予定である。
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Research Products
(6 results)