2016 Fiscal Year Research-status Report
前立腺肥大症に対する経皮的凍結療法:隣接臓器と周囲組織への影響の検討
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26461867
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
田中 治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (70317246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一条 祐輔 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10714686)
田中 匡 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60750544)
林 奈津子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (70736173)
三浦 寛司 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20607593)
岡本 芳晴 鳥取大学, 農学部, 教授 (50194410)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 凍結療法 / 前立腺 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、前立腺肥大症に対する経皮的凍結療法の臨床応用に向けて、動物実験を通じて前立腺及び隣接臓器・周囲臓器への影響を、組織学的検討ならびに画像検査との対比を通じて解明することである。 平成28年9月12日鳥取大学農学部動物医療センターにおいて、本研究を遂行するにあたって最適な動物の選定、具体的な実験方法について詳細に検討した。検討の結果、当初予定していた豚では前立腺サイズが小さいため実験遂行が困難との結論に達し、犬を実験に用いることとした。また、本実験に先立って犬1頭を用いた予備実験を行い、前立腺の穿刺方法や本実験の手順に関するシミュレーションを行うこととした。 平成29年1月27日に鳥取大学農学部動物医療センターにおいて犬1頭を用いて予備実験を行い、前立腺の穿刺方法やMRI撮像シーケンスの検討を行った。予備実験の結果、犬前立腺の経皮的穿刺は極めて困難であることが判明したため、本実験では当初予定していた経皮的穿刺は行わず、開腹下に前立腺穿刺を行うこととした。また、本実験では犬6頭を用いることとした。 平成29年3月3日に鳥取大学農学部動物医療センターにおいて犬6頭を用いて本実験を施行。各犬前立腺凍結に先立ち全身麻酔下に前立腺MRIを撮像、直後に開腹し、凍結療法を行った。凍結療法中は組織内の温度測定も行った。凍結療法後閉腹処置の後、すべてのイヌの凍結療法直後の前立腺MRIを撮像した。2頭は7日飼育の後、2頭は14日飼育の後、2頭は28日飼育の後安楽死処置を行い前立腺および周囲組織を採材、前立腺及び隣接臓器・周囲臓器への影響を、組織学的検討ならびに画像検査との対比を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動物実験を行うことが可能な設備を有する施設の探索に時間を費やしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
前立腺凍結療法の病理組織学的な結果が判明次第、前立腺凍結前後に撮像したMRI画像との対比を行い、実験結果の解析を行う。
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Causes of Carryover |
当初予定していた動物実験の実行が遅れ、動物実験の結果判明並びに解析が次年度にずれ込んだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
動物実験結果の検討並びに成果報告に使用予定。
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