2014 Fiscal Year Research-status Report
双方向インターネット通信を利用した遠隔外科教育カリキュラム構築
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26461905
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
倉島 庸 北海道大学, 大学病院, 助教 (40374350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 聡 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50322813)
海老原 裕磨 北海道大学, 大学病院, 助教 (50632981)
七戸 俊明 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70374353)
村上 壮一 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80706573)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 外科教育 / 手術トレーニング / 遠隔教育 / 内視鏡外科 / シミュレーショントレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画では、平成26年度に内視鏡外科トレーニングを行う準備となる研修評価システム構築、評価を含めたデータを管理するデータベースの作成、トレーニングプログラムの構築、インターネットを用いた遠隔トレーニングシステムの確立を目標として掲げた。以下その進展、実績について概略をまとめる。 1. 外科研修医の内視鏡外科手技達成目標の設定と評価スコア、データベースの構築 当施設関連病院の外科研修医の研修目標、実績、評価を記録する個人別データベースを構築した。このデータベースは幾つかの関連病院の協力によりすでに運用が開始している。今後このシステムの教育的効果について調査予定である。 2. 内視鏡外科トレーニングプログラムの構築 初期研修医向けの内視鏡外科基本知識・手技研修プログラムおよび、後期研修医向けのより高度なプログラムを構築することを目標に掲げた。ドライボックスにおける基本手技トレーニングプログラムとウェブレクチャーによる基本知識講義のプログラムはすでに実施を開始している。また後期研修医に行う、ブタアニマルラボでのより高度なトレーニングは平成26年度に北海道大学内にて2回開催済みである。 3. 双方向インターネット通信を用いた内視鏡外科遠隔トレーニングシステムの確立 すでに内視鏡外科遠隔トレーニングのシステム開発は終了した。この内容については、2014年10月2日盛岡で開催された第27回日本内視鏡外科学会総会で、タイトル「遠隔トレーニングを可能にするスマートフォン向け内視鏡外科手術トレーナー(Tr-BOX)の開発」として発表済みである。(演者:溝田 知子,渡邊 祐介,倉島 庸その他)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画において、研究初年度は教育システム構築を目標に掲げていた。予定通り、研究初年度において遠隔トレーニングの土台となる、当施設関連病院の外科研修医の研修状況と成果を啓示的に記録するデータベース開発が終了し、実際に試験活用を始めている。また内視鏡外科基本手技を、双方向インターネット通信を利用して指導するプログラムおよびシステム構築が完了した。この2点が初年度の具体的な目標であったため、研究は順調に進んでいるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
申請研究計画通り、今後の2年間において初年度構築した遠隔内視鏡外科トレーニングシステムを利用した実際の教育を開始し、同時にその教育効果を検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
平成26年度から平成27年度への繰越金額は339,364円であった。この繰越金は当初購入予定であった内視鏡外科手技トレーニング機器の購入が遅れているために生じたものである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度には、内視鏡外科トレーニング器具である鉗子類の追加購入、また外科手技トレーニングの消耗品である縫合糸の購入に使用予定である。
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