2015 Fiscal Year Research-status Report
希少糖D-alloseを駆使した膵島移植成績向上の研究
Project/Area Number |
26461914
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
鈴木 康之 香川大学, 医学部, 教授 (40304092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 雅明 香川大学, 医学部, 教授 (10163974)
浅野 栄介 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (90467837)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 希少糖 / 膵島移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績の概要D-アロース添加培養により分離後膵島のインスリン分泌能が有意に改善されることが判明した。 このD-アロースによる膵島機能の効果改善の機序として、脂質過酸化反応の指標の一つであるmalondialdehyde(MDA)値を測定し比較検討したところ、D-アロース添加培養群の膵島中のMDA値がD-アロース非添加培養を行ったコントロール群の膵島中のMDA値よりも有意に減少していることが判明したため、D-アロースのもつ抗酸化作用が分離後膵島の機能改善の機序の一端であることが示唆された。 また、アポトーシスの指標としてのカスパーゼ3活性を、同様の実験系を用いて比較したが、この活性には有意差は認めず、D-アロースの抗酸化作用による効果はアポトーシスの抑制という経路ではなく、何らかの別の経路での効果と考えられることが判明した(J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2016 Jan;23(1):37-42.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
膵島移植におけるD-アロースの効果発現の機序を解明させる検討については徐々に進んでいるが、研究実施者の変更に伴う技術習得に時間がかかり、膵島移植の様々な過程にD-アロースを介入させる実験がまだ上手く進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
膵島移植の様々な過程において、D-アロースを介入させ、有効性の検討を行っていく予定である。現在は移植後のレシピエントにD-アロースを介入させる実験を開始している。
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Causes of Carryover |
当該年度は研究実施者の変更に伴い、技術習得のため研究遂行に支障を来し、進捗に遅れが生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
膵島移植の技術習得が済み、次年度使用額を用いて計画の遅れを取り戻す予定である。
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