2016 Fiscal Year Annual Research Report
The development of tissue regeneration method using molecular biological chimeric induction and inhibitory cytokine
Project/Area Number |
26461927
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
小高 哲郎 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (80442961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古村 眞 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10422289)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30344451)
佐竹 亮介 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70597525)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 気管軟骨移植手技 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、同種移植において、ドナーのMHC class Ⅰを低下させ、レシピエントのMHC class Ⅰ及びⅡを発現させて移植手術を成功させるという趣旨のものであり、過去2年間の研究において、実験動物からの気管軟骨採取、軟骨細胞の分離、MHC class Ⅰの低下させる手技、移植手術手技までは確立できていたため、これらを再確認した。同様に、胆管上皮においても、総胆管の採取、胆管上皮の分離、MHC class Ⅰの低下、移植手術手技までを確立させることができた。それとともに、MHC class Ⅰ及びⅡの発現誘導をさせるべく、方法を検討した。当初の予定では、レトロウイルスまたは、レンチウイルスを用いる予定であったが、ウイルス実験をできるだけの設備を整えることができず、非ウイルスベクター系のリポフェクション法を用いることを試みた。ただ、リポフェクション法はもともと不慣れであったこともあり、他の研究室から学んで習得するまでに時間を用し、何とか技術を習得したものの、MHC class Ⅰ及びⅡの発現誘導を成功させるところまでには至らなかった。結果として、MHC class Ⅰ及びⅡを矯正発現させて同種移植を成功させるという移植実験はできなかった。細胞の調整や移植手技など、移植実験を遂行するための準備はようやく整ってきていたが、遺伝子導入のシステムの確立が十分にできなかったことから、最終的には、報告できるだけの成果を得ることができなかった。
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