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2016 Fiscal Year Annual Research Report

Immunofluorescence analysis of P53-binding protein 1 in thyroid follicular tumours

Research Project

Project/Area Number 26461951
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

矢野 洋  長崎大学, 病院(医学系), 講師 (50380887)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永安 武  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
大坪 竜太  長崎大学, 病院(医学系), 助教 (80570043)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords濾胞癌 / 術前診断 / p53 binding protein 1 / 核内フォーカス
Outline of Annual Research Achievements

甲状腺濾胞癌の術前診断は従来の細胞診ではほぼ不可能であり、ゲノム不安定性に注目した術前診断の可能性を検証している。ゲノム不安定性には様々な指標があるが、FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋組織標本)を用いた53BP1蛍光免疫染色がaCGH(マイクロアレイ比較ゲノムハイブリダイゼーション)より濾胞癌の診断に有用である可能性が示唆された。これを基に平成28年度は、53BP1蛍光免疫染色の細胞診への応用を試み、以下にその成果を示す。
検体は組織検体をスライドグラスに接触させて細胞を採取する捺印細胞診と、腫瘍を針で穿刺してスライドガラスに吹き付けた針細胞診検体、穿刺した針を洗浄して得られる細胞を用いるLBC(liquid Based Cytology)を用いた。また、腫瘍は良性の濾胞腺腫、悪性の濾胞癌、乳頭癌、髄様癌を用いて評価を行った。
結果として、全体的に非特異的反応が多く、特に細胞の重なりが多いLBC以外の検体では評価が難しかった。LBCでも細胞の重なりが多い部分では非特異的反応が大きいため評価に適さず、重なりのない細胞ではFFPE組織標本と同様な核内フォーカスを確認できた。また、良性疾患と比較して悪性疾患、特に乳頭癌に関しては核内フォーカスが多い傾向が観察されたが、評価対象のばらつきが大きく正確な評価は難しかった。
以上より、仮説の検証は一部可能であったが、今後に課題を残す状況である。原因としては、隈病院からの検体確保が出来ず濾胞癌LBC検体の採取が難しかった事と、細胞の重なりのない検体を作る方法を確立できなかった事が考えられる。今後も大学院生の研究課題として実験を継続したい。

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Published: 2018-01-16  

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