2016 Fiscal Year Research-status Report
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26461960
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
堀本 義哉 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40424246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 滋久 国立研究開発法人国立がん研究センター, 早期・探索臨床研究センター, 医員 (60402682)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 免疫モニタリング / 乳癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は乳癌患者の治療中の免疫状態を経時的に解析することで、新たな治療効果予測因子を同定することを目的としている。また新規治療(免疫療法単独または化学療法併用)を開発するための理論的根拠を得ることを目的とする。第Ⅲ相試験で有効性が示されたがん免疫療法治療も既に登場し、がん治療戦略において腫瘍免疫の重要性は周知の事実となったが、内分泌療法施行時の免疫動態については未解明の部分が多く情報が乏しい。 本研究により内分泌療法における免疫の働きを明らかにし、免疫状態による患者層別化という次世代の個別化医療開発を進める。また新たな科学的知見を提供し新規がん免疫療法開発の足掛かりとする。 平成28年度は予定通り大量の血液サンプルを保管する環境を整備した。効率よくサンプリングを進めるために対象患者の選定を行った。具体的には術後内分泌療法による血清中エストラジオールの変化と免疫応答、患者予後の関連を明らかにすることとした。そこで術後内分泌療法開始時、および治療開始後数か月での2点で末梢血のサンプリングを行った。この選定基準のもと、これまでにのべ250検体の末梢血単核球および血清の単離と凍結保存を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は末梢血単核球解析のためのスタッフ確保が困難であった。手技的には研究代表者・分担者が解析を行うことは可能であったが、通常業務の傍ら解析を行うことは困難であったため、研究者のエフォートを患者サンプル採取に割いた。
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Strategy for Future Research Activity |
血清中の微量エストラジオール測定およびマルチカラーフローサイトメトリーによる末梢単核球の解析をすすめる。
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Causes of Carryover |
解析開始が遅れたことを背景に、サンプリングに研究者のエフォートを割いたため。次年度使用額は全て、下記の解析に費やす予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
血清中の微量エストラジオール測定およびマルチカラーフローサイトメトリーによる末梢単核球の解析をすすめる。
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