2014 Fiscal Year Research-status Report
細胞周期制御因子FBXW7を利用したGIST細胞の治療抵抗性克服を目指して
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26461969
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
緒方 杏一 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10448897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 雅貴 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (00711475)
豊増 嘉高 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (10585326)
宮崎 達也 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (70372349)
桑野 博行 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90186560)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | GIST / 細胞周期 / イマチニブ |
Outline of Annual Research Achievements |
当科において以前より行っていたGIST臨床検体からの細胞株樹立につき、樹立に成功したと考えられたが、monoclonalな安定した細胞株の樹立には至らず継代が困難で、in vitroの実験を安定的に施行することは困難であった。以後も細胞株樹立に向けGIST臨床検体を用いた研究、実験を継続しているが、それと並行しin vitroのFBXW7抑制実験等はGIST T1細胞を用いて行っている。 また、当科および当科関連施設にて、GISTに対して治療を施行した234症例のうち、病理学的検討が可能である97症例(当科39症例、他施設58症例)に対して、免疫染色を行い病理学的因子、予後との関連につき検討した。腫瘍径の平均は45mm、原発部位は胃74.2%、小腸11.3%、十二指腸6.2%の順であった。正常細胞にも発現しているFBXW7は、GIST97例の腫瘍部においても、全例で発現を認めた。発現強度を1+(<30%)、2+ (30~60%)、3+(>60%)の3群に分け検討したところ、FBXW7 high expression群で予後不良の傾向をみとめた。イマチニブ使用症例での治療効果、予後との関連につき検討するとともに、他施設のGIST検体、標本を取り寄せ、症例数を増やして検討してゆく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当科において以前より行っていたGIST臨床検体からの細胞株樹立につき、樹立に成功したと考えられたが、monoclonalな安定した細胞株の樹立には至らず継代が困難で、in vitroの実験を安定的に施行することは困難であった。以後も細胞株樹立に向けGIST臨床検体を用いた研究、実験を継続しているが、樹立が困難であり、in vitroのFBXW7抑制実験等はGIST T1細胞を用いて行っている。また、GIST臨床検体について、他施設症例についての免疫染色等に関する標本貸出手続き等が遅れているため、全体としてやや予定より遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
当科での安定した細胞株樹立が困難であれば、in vitro、in vivoの今後の研究、実験につき、GIST T1細胞を用いて行っていきたいと考えている。また、GIST臨床検体について、他施設症例についての免疫染色等に関する手続きがやや遅れているので今後早急に進めていきたいと考えている。
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