2017 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of new biomarkers (Runx3, EZH2) in Gastroesophageal junction cancer
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26461981
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
國崎 真己 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (10533747)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | EZH2 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒストン蛋白のmethyltransferaseであるEZH2の胃癌における発がん機構の解明及びバイオマーカーとしての評価を行う目的で、EZH2のターゲット分子の同定及び機能解析を進めてきた。それと同時に胃癌組織におけるEZH2発現と予後因子としての評価を進めてきた。当初行ったパイロットスタディの結果、EZH2の発現と胃癌の予後との相関が示唆されたため、検証目的で新たな検体と検体数で再検証を行った。2008年6月~2015年12月までに根治切除を施行した胃癌検体の中から97症例を抽出し、EZH2の発現解析を施行した。病理医とダブルブラインドで染色強度及び感度で評価を行い、50%以上の陽性細胞を認めたものをHighとしたところ79.4%(77例)がHighであったが染色強度、感度いづれにおいても予後との相関は認められなかった。様々な臨床病理学的因子との相関も残念ながら示されなかった。(第90回胃癌学会報告)この結果を受けて発現解析に関してqRT-PCR等を検討中であり、免疫組織学的検査に関してもさらなる症例蓄積を行い検討中である。また実臨床の現場でのバイオマーカーとして評価を行うために血清中のELISA測定キットの開発を進めてきた。其の中で血清抗p53抗体の測定法を参考とするために大腸癌、胃癌、食道癌における抗p53抗体価をELISAで測定しその有用性を報告してきた。(Anticancer Res 2018 Mar;38(3):1807-1813)EZH2は様々な癌での発現亢進及び予後との相関が報告されており、血清バイオマーカー測定キットを開発することは今後抗EZH2薬の効果判定や腫瘍マーカーとして有用と考え、今後さらなる症例を蓄積しカットオフ値の問題等をさらにブラッシュアップして臨床応用を目指して解析を進めていく。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Clinical Value of Serum p53 Antibody in the Diagnosis and Prognosis of Esophageal Squamous Cell Carcinoma2018
Author(s)
Kunizaki M, Hamasaki K, Wakata K, Tobinaga S, Sumida Y, Hidaka S, Yasutake T, Miyazaki T, Matsumoto K, Yamasaki T, Sawai T, Hamamoto R, Nanashima A, Nagayasu T.
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Journal Title
Anticancer Research
Volume: 38
Pages: 1807-1813
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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