2014 Fiscal Year Research-status Report
食道癌におけるポストゲノムシークエンスの変異遺伝子機能解析
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26461986
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
木村 昌弘 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50336682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 秀行 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10363920)
田中 達也 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20529169)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 次世代シークエンス / 食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 次世代シークエンサーを用いた臨床検体における変異遺伝子の同定 平成元年から平成20年度の間に食道癌手術症例のうち48検体について、Truseq Custum Trial kit(Cancer Gene)の400遺伝子についてシークエンスを終了している。T1からT2、T2からT3へと進行するにしたがって増える遺伝子変異を統計解析し、現在までに7種類の遺伝子(AKAP9,ATM,CYTSB,DDX10,MYH7,MYST4,PRDM16)を同定した。またN0とN1の比較において8種類の変異遺伝子(BCR,CARD11,FANCA,JAZF1,NIN,NSD1,RANBP17,REQL4)を同定した。さらにデータを絞込み、coverageは100以上、coding領域のみの変異、silent変異は除外、変異が4症例以下のものは除外、のcriteriaをクリアしたATM(変異と食道癌放射線感受性に関連の報告)、NIN(GSK3Bに結合)に関してはSNPデータベースを突き合わせ、SNPを除外することができた。しかしながら、他の遺伝子については、未知のSNPが含まれている可能性があり、さらにデータベースとの検討を行っている。 2. 食道癌臨床検体150検体における遺伝子変異解析 ATM,NIN遺伝子に対しては、さらにサンガー法にて症例数を計150症例まで増やしていく予定で、現在臨床検体からGenomicDNAを150例抽出終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
SNPデータベースとの比較に予想以上に時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後GenomicDNAをPCRで増幅し、ダイレクトシークエンスを行い、次世代シークエンスで得られた変異部位、Hot spotの有無などをさらに確認する。 また食道癌細胞株TEシリーズ、KYSEシリーズに関しても候補遺伝子に関するダイレクトシークエンスを行い、statusを確認する。 野生株ベクター、変異ベクター作成も同時に行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
細胞実験を行う前のWeb上での検討、統計処理などに時間をとられたため、使用額を満額使用するにいたらなかった。27年度は計画通り、進めていく方針で、使用できると考える。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
細胞実験において、26年度の残金と27年度予算で使用予定。
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Research Products
(6 results)