2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of microRNA in esophageal cancer
Project/Area Number |
26461987
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
石黒 秀行 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (10363920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 昌弘 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (50336682)
溝口 公士 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (50722659) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | microRNA / 食道癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.食道癌臨床検体および細胞株におけるOncomirの同定 前々年度からmicroRNA arrayを検討し、準備中である。臨床検体のcDNAのqualityにばらつきがあり、再度抽出、調整をし直し、quality check施行した。個々のmiRの解析を進めることも並行して進めていく予定である。 2.予後に関するmicroRNAの解析 発表論文においては、miR-23a、miR27b、miR96、miR128b、miR129が予後に関与していると発表し、miR34bが正常部で発現しておらず、癌部での発現が高かった。miR34bのターゲットはDLL1、NOTCH1であり、miR27bのターゲットのひとつがNOTCH1であることから、NOTCH1に着目し、食道癌におけるNOTCH1 pathwayの関わりを解析することにし、まずは免疫染色を行った。NOTCH1抗体を用いた免疫組織染色では、NOTCH1が核に染色される(Notch1 intracellular domainが核へ移行している)症例では、予後不良の傾向があり、NOTCHシグナルが重要であると認識した。また食道癌以外でも胃癌、大腸癌において、臨床検体を用い、NOTCH1が核移行した症例では予後不良であった。また大腸癌において、NOTCH1とベータカテニンの局在が同じであることを発見し、NOTCH1とWntシグナルの関連を見出した。今後も、このシグナルの異常について、研究を進めていく予定である。 3.またmir96は症例数を増加し、再検討を施行し、予後不良であることを確認した。mi96Rの発現ベクターおよびinhibitorも準備中である。
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