2016 Fiscal Year Annual Research Report
Association of lymphatic endothelial cells with immuno tolerance and identification of predictive marker of metastasis in gastric cancer
Project/Area Number |
26461990
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
田中 浩明 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90382168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
六車 一哉 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (10382045)
大平 雅一 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90203926)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 胃癌 / リンパ管新生 / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれは、胃癌における代表的な転移形式であり最も重要な予後因子のひとつであるリンパ行性転移に着目し、リンパ節内での微小環境について検討してきた。腫瘍内への好中球、マクロファージの浸潤とリンパ管新生増強とが関連し、リンパ節内のリンパ管新生は、転移が形成する前から増加し予後との強い相関を認めた。続いて、外科切除を施行した標本のリンパ節から直接リンパ管内皮細胞(LEC)を分離し、その性質と転移の影響について検討した。その結果、転移陽性のリンパ節から分離した“癌関連”LECは、非転移リンパ節から分離したLECと比べて、紡錘型であり、増殖能、遊走能が亢進しておりサイトカイン、ケモカイン、接着分子などの発現が著明に増加していた。さらに、癌細胞の浸潤を容易にするMMP発現の上昇も認めた。この反応は、非転移から分離したLECに癌細胞培養上清を添加することでも生じることから、癌によりLECの性質が変化し胃癌進展に強く関与することが示唆された。次に、われわれは、マクロファージとLECとを共培養しリンパ管管腔形成へ及ぼす影響について検討した。マクロファージと直接的にLECと培養した結果、敷石状のLECが紡錘形に変化し、管腔形成が促進された。さらに癌細胞培養上清を添加することにより管腔形成はさらに促進された。また、LECは癌細胞の影響によりPDL-1を発現しCD4T細胞の機能することがわかった。
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[Journal Article] Tumor-associated macrophages induce capillary morphogenesis of lymphatic endothelial cells derived from human gastric cancer2016
Author(s)
Tauchi Y, Tanaka H, Kumamoto K, Tokumoto M, Sakimura C, Sakurai K, Kimura K, Toyokawa T, Amano R, Kubo N, Muguruma K, Yashiro M, Maeda K, Ohira M, Hirakawa K
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 107
Pages: 1101-1109
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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