2016 Fiscal Year Annual Research Report
Translational research on small intestinal elongation using tissue engineering technique
Project/Area Number |
26462018
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
上野 富雄 川崎医科大学, 医学部, 教授 (70284255)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 小腸再生 / 小腸伸長術 / 小腸再生伸長術 / 小腸粘膜下組織 / Bianchi手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト腸間膜に類似したマイクロミニピッグを用い、再生腸管の形態および機能を明確にすることを目的に以下の実験を行った。①小腸壁および腸間膜を二葉に分け、間膜ごと小腸の一葉を長軸方向にそれぞれずらし、見かけ上の欠損部に当面積の再生素材(SIS)を縫着し小腸再生を誘導した。②6か月後に標本を摘出し、薬物電気生理学的、生化学的および組織学的な検討を、健常小腸および再生小腸に対して行った。In vitroではムスカリン作動薬、NO前駆体および電気刺激に対しての筋収縮・弛緩反応を観察した。健常部および再生部をホモジナイズし、Western blot法にてALPの活性を観察した。抗α-smooth muscle actin抗体および抗desmin抗体にて染色を行い、平滑筋再生の有無と程度を観察した。抗S-100蛋白抗体を用い染色を行い、神経再生の有無と程度を観察した。PAS染色を行い、粘膜の形態を観察した。 その結果、再生部では、ムスカリン作動薬および電気刺激に対し、それぞれ濃度依存性および周波数依存性の収縮波を認めた。またNO前駆体に対しては、濃度依存性の弛緩反応を示した。Western blot法では再生部には、ALPの活性を健常部と同様に認めた。免疫組織化学的観察によると、粘膜面では微絨毛を有した絨毛を認め、またGoblet細胞の再生も認めた。固有筋層には神経再生を伴った平滑筋再生を認めた。 その結果、再生部では、ムスカリン作動薬および電気刺激に対し、それぞれ濃度依存性および周波数依存性の収縮波を認めた。またNO前駆体に対しては、濃度依存性の弛緩反応を示した。Western blot法では再生部には、ALPの活性を健常部と同様に認めた。免疫組織化学的観察によると、粘膜面では微絨毛を有した絨毛を認め、またGoblet細胞の再生も認めた。固有筋層には神経再生を伴った平滑筋再生を認めた。
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