2014 Fiscal Year Research-status Report
改良型テロメスキャンを用いた大腸がん血中循環癌細胞の単離・機能解析と臨床応用
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26462025
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
落合 匠 順天堂大学, 医学部, 客員准教授 (10626815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小見山 博光 順天堂大学, 医学部, 講師 (30348982)
十合 晋作 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80365634)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 大腸がん / テロメスキャン法 / CTC / 血中循環癌細胞 / 腫瘍マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,本邦初のテロメスキャン法を用いた大腸がんでの血中循環癌細胞(CTC)捕捉システムの臨床応用である. CTCは米国(FDA)で臨床試験が行われているが,先行開発されたCellSearch System(CSS)は抗体の設定を自由にできず,捕捉率も約30%と悪いため,大腸がんの臨床応用に不向きである.これは,細胞表面抗原を認識する抗体を用いたCTC検出法に効率面での問題があるためである.一方,本邦で開発されたテロメスキャンは,癌で高発現しているテロメラーゼを指標として高効率に癌を捕捉する手法である. 本研究では更に改良を加えたテロメスキャンF35システムでCTCを高効率かつ正確に検出し,大腸がん診断における革新的な手法であることを立証する.また,本システムを応用しテロメスキャン法の特徴を活かした診断,治療法の開発までを行い,臨床応用システムの実現を目指す
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,テロメスキャンF35を用いて大腸がん患者の血液で補足率評価試験を 実施し,大腸がん患者の血液中に血中循環癌細胞を捕捉することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降は,引き続き血中循環癌細胞の捕捉試験を行い,症例数を増やしていく.同時に捕捉できた症例の予後や再発率などの臨床データを収集し,テロメスキャンの腫瘍マーカーとしての有用性を実証していく予定である.
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Causes of Carryover |
順天堂大学内の研究棟の建て替え工事により,研究室移動の予定であるが,購入する予定の物品を設置する場所が未定であるため,購入が遅れている.また,テロメスキャンを受託解析している会社で依頼が多く本年度に発注できなかった症例があったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究用でしようする予定の機器の購入及び,受託解析を予定している.解析で得られた結果と予後などの臨床情報を解析し,腫瘍マーカーとしての有用性を検討する.
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] An effective 5-fluorouracil, levofolinate, and oxaliplatin therapy for recurrent breast cancer: a case report2014
Author(s)
Takahashi M, Niwa K, Ishiyama S, Sugimoto K, Komiyama H, Yaginuma Y, Kojima Y, Goto M, Okuzawa A, Tomiki Y, Sakamoto
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Journal Title
J Med Case Rep
Volume: 8
Pages: 1-6
Open Access
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