2014 Fiscal Year Research-status Report
肝がんのインドシアニン・グリーン蛍光機序解明と近赤外光線力学的療法の開発
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26462039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金子 順一 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50328118)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | indocyanine green / 近赤外光 / 光線力学的治療 / 肝細胞癌 / レーザー |
Outline of Annual Research Achievements |
実施した研究の内容は以下である。vivo実験: マウスindocyanine green(ICG)投与下近赤外光レーザー照射モデルを作成した。具体的にはHuH-7ヒト肝細胞癌細胞をマウスに皮下移植後、ICGを静注し24h後、HuH-7細胞に照射し照射中の腫瘍温度をサーモグラフィーで測定した。照射後の腫瘍組織切片の活性酸素(ROS)を測定し、TUNEL染色を行った。vitro実験: HuH-7細胞培地にICGを添加し照射した。72h後にMTT assay行い84h後に細胞生存率を測定した。また、ICGの濃度ごとに、保温シートまたは保冷シート上で照射し細胞生存率を評価した。成果は以下である。vivo実験: HuH-7腫瘍にICGが選択的に取り込まれることが確認された。照射部位の温度上昇を認めた。細胞死にROSおよびアポトーシスの関与が示唆された。vitro実験: HuH-7細胞内にICGの蛍光が観察された。照射により細胞生存率は低下した。ICG濃度、照射回数に正の相関関係を認めた。また、保温シート上では細胞生存率が低下したが、保冷シート上では上昇した。本実験の意義は、本研究チームが2014年に初めて報告したヒト肝細胞癌に対する光線力学的治療(PDT)の機序を明らかにするもので意義深いと考える。ヒト肝細胞癌に対するPDTの報告はなく、本報告は肝細胞癌に対する新規治療法となる可能性があり重要性が高い。本研究の成果について、ILCA 2015, International Liver Cancer Association 9th Annual Conference, September 2015,Paris, Franceで発表予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的」の達成度について、初年度は期待した結果が得られ、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト肝細胞癌に対する光線力学的治療の確立のため、今後の研究の推進方策としては、次の2年間をかけて近赤外光レーザー光の最も効果的な周波数値と出力の確定を目指す。
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Causes of Carryover |
本年度は機序の解明の実験で、当該施設の既存の物品を効率よく利用することで研究費を比較的少額に抑えることが可能であった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の2年間で新規近赤外レーザー光装置の開発を目指している。本新規近赤外レーザー光装置は開発とともに多くの研究費が必要になる可能性が高い。引き続き研究費を効率よく利用しながら開発に挑む。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] Near Infrared Photodynamic Therapy Using Indocyanine Green Inhibits Tumor Growth Of Human Hepatocellular Carcinoma2015
Author(s)
Chikara Shirata, Junichi kaneko, Yoshihiro Inagaki, Takashi Kokudo, Satoshi Yamamoto, Nobuhisa Akamatsu, Junichi Arita, Yoshihiro Sakamoto, Kiyoshi Hasegawa, Norihiro Kokudo
Organizer
International Liver Cancer Association 9th Annual Conference
Place of Presentation
Paris, France
Year and Date
2015-09-04 – 2015-09-06
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