2015 Fiscal Year Research-status Report
脂肪肝における虚血再灌流傷害分子機序の解明と治療法の開発
Project/Area Number |
26462044
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
二宮 瑞樹 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (30546461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
副島 雄二 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (30325526)
調 憲 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70264025)
内山 秀昭 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70380425)
吉住 朋晴 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80363373)
池上 徹 九州大学, 大学病院, 助教 (80432938)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脂肪肝 / 温虚血再灌流障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.脂肪肝温虚血再潅流モデルによる検討:脂肪肝ラット群と正常肝ラット群に対して70%温虚血後再潅流を行い、肝傷害、NOX発現の変化を評価する。 (結果)①虚血再灌流傷害にて脂肪肝群は生存率が低下し、肝壊死面積、8-OHdG、TNFαおよびIL-6の増加が見られた。②NOXは脂肪肝群で発現が増強し、再還流後24時間でピークが見られた。③TLR4は脂肪肝で発現が増強し、HMGB1の増加を伴い再還流後に増加した。 2.NOX 阻害下における脂肪肝温虚血再潅流傷害の検討:脂肪肝ラット、正常肝ラットNOX 阻害剤apocynin を投与し、Vehicle 投与群と比較する。 (結果)NOX阻害剤投与群で生存率の改善、肝壊死面積、8-OHdG、TNFα、IL-6の減少が見られた。NOX阻害剤投与群では再還流直後のTLR4やHMGB1に影響はなく、再還流後24時間のTLR4の発現増加やHMGB1の核外放出が抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は脂肪肝ラット全肝移植(冷虚血再灌流)モデルを使用して移植後肝障害の評価、分子機序の解明、更にNOX阻害剤の効果を検討する方針である。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 脂肪肝における温阻血再灌流傷害の増悪の分子機序解明と新しい治療の展開2015
Author(s)
木村 光一, 調 憲, 吉田 佳弘, 今井 大祐, 王 歓林, 別城 悠樹, 松本 佳大, 武石 一樹, 伊藤 心二, 播本 憲史, 山下 洋市, 池上 徹, 岡野 慎士, 吉住 朋晴, 川中 博文, 前原 喜彦
Organizer
第115回日本外科学会定期学術集会
Place of Presentation
名古屋国際会議場
Year and Date
2015-04-16