2014 Fiscal Year Research-status Report
肝内胆管癌におけるHemidesmosome関連蛋白の働きと治療への応用
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26462051
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
宇山 直樹 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70402873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯室 勇二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30252018)
鈴村 和大 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50434949)
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
平野 公通 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (90340968)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | hemidesmosome / 肝内胆管癌 / 癌細胞 / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝内胆管癌組織におけるHemidesmosome構成蛋白の免疫染色を行った。Plectin Integrinalpha6 beta4 beta1 Bp180 CD151 細胞外マトリックスとしてのlaminin Collagen Type IV の発現を認めた。癌細胞に関してはPlectin Integrinalpha6 beta4 beta1 Bp180 CD151すべて認め、CAF に関してはPlectin Integrin beta1 CD151を認めた。肝内胆管癌細胞株および分離線維芽細胞 LX-2 細胞における上記蛋白発現は現在進行中である。また、実験を行っていく上でのCAF のcharacterizationが必要であることから、alpha-SMA, Fascin, Fibulin-2, Thy-1, PDGFR-alpha, PDGFR-betaの免疫染色を行った。CAF は alpha-SMA+, Fascin-~+, Fibulin-2+, Thy-1+, PDGFR-alpha+, PDGFR-beta+であった。肝内線維芽細胞として類洞内星細胞(HSCs)、門脈域線維芽細胞(PFs) があるが、HSCsはalpha-SMA+, Fascin+, Fibulin-2-, Thy-1-, PDGFR-alpha-, PDGFR-beta+、PFsはalpha-SMA+, Fascin-, Fibulin-2+, Thy-1+, PDGFR-alpha+, PDGFR-beta+であった。以上より肝内胆管癌内CAFsはPFs>>HSCsに似ていることがわかった。今後、Vitro の実験でマーカーとして用いる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今後、癌細胞とCAF の共培養実験を予定している。癌組織から線維芽細胞がisolateできないときには、よく似た線維芽細胞のセルラインが必要になるため、CAFのcharacterization が必要になった。そのため予定していた実験が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、肝内胆管癌細胞株および線維芽細胞におけるmRNA レベルでのIntegrinalpha6 beta4 beta1 Bp180 CD151 の発現は確認しているが、蛋白レベルでの発現(western Blot)は現在進行中である。今後、Integrinalpha6 beta4 beta1 Bp180 CD151 に対するSiRNAを用いてhemidesmosome 関連蛋白の発現を抑制し、胆管癌細胞及びCAFsにおける増殖能 浸潤能 およびコラーゲン産生能について検討する。また、Integrins に対しては中和抗体も用いて上記機能解析を行う。
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Causes of Carryover |
当初計画していた、癌細胞に対する遺伝子発現抑制実験で使用する、Integrinalpha6 beta4 beta1 Bp180 CD151 に対するSiRNAs, 細胞培養液、増殖assay kit, コラーゲンAssay kit, Invasion Assay Kit を購入しなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
癌細胞に対する遺伝子発現抑制実験で使用するIntegrinalpha6 beta4 beta1 Bp180 CD151 に対するSiRNAsを購入する予定。また増殖能、コラーゲン産生能、浸潤能測定に使用する増殖assay kit, コラーゲンAssay kit, Invasion Assay Kit を購入する予定である。
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