2016 Fiscal Year Research-status Report
心筋梗塞部に心筋再生を誘導し心機能を改善させる新しい張力反応性弾力生体材料の開発
Project/Area Number |
26462086
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤本 和朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70644665)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
碓氷 章彦 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (30283443)
大島 英揮 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (40378188)
成田 裕司 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60378221)
緒方 藍歌 名古屋大学, 医学系研究科, 研究員 (70718311)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 生体材料 / 形状記憶ポリマー / 心筋再生 / 心筋梗塞 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.張力反応性弾力生体吸収材料の作成;先に報告したとおりe-カプロラクトン(CL)とD,L-ラクチド(DLLA)との共重合体を架橋したP-(CL/DLLA)を作成。先年までに実験結果にて60:40において張力反応性弾力をゆうすることが分かった。 2.つづいてラットの右室流出路(RVOT)の生体適合実験を施行。RVOTを上記生体材料にて置換術を施行して、8週間までに、生体吸収されつつも細胞組織に置換されてている所見が観察するところまで昨年までの実験結果で観察された。 3.しかし、8週間までに生体吸収材料は80%以上はまだ残存しており、長期的に完全吸収されるか不明であったため、長期観察モデルを作成し、16、32週間後に全置換されることの確認と置換後組織の組織学的な観察するため実験を追加している。 4.また、心筋梗塞モデルを作成し、安定した心筋梗塞モデルを確立するため、同じくラットを用いて第4肋間開胸して心膜切開、ラット冠動脈の全下行枝を7-0proleneにて結紮した。術後2週目、4週目と心臓エコーを用いて心筋梗塞モデルを確立した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.計画していた生体材料をポリ(e-カプロラクトン)(PCL)誘導体を用い、形状記憶特性を示す材料を開発した。 2.開発した生体材料をラットの右室流出路に移植した。 3.移植後の生体材料を8週後のエンドポイントに摘出して組織学的に評価して生体適合性が良好であることを証明した。 4.遠隔長期ラット右室流出路モデルを作成して長期移植後観察を現在進行している。 5.心筋梗塞モデルを左開胸からの冠動脈前下行枝を結紮して術後心臓エコーにて梗塞モデルを確立した。
|
Strategy for Future Research Activity |
開発された生体材料の長期的な適合性を確認しつつ、心筋梗塞モデルに移植を行い、心臓機能の改善を確認していく。
|
Causes of Carryover |
生体材料が8週間で吸収すると想定していたが80%以上残存していた。 完全吸収にかかるのに16、32週と考え長期モデルを用意する必要が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
右室流出路で16、32週のモデルを作り確認する。 同時に心筋梗塞モデルへ移行する。
|
Research Products
(1 results)