2015 Fiscal Year Research-status Report
冠動脈血行再建戦略の最適化のための生理学的血流動態シミュレーションシステムの構築
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26462092
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
宮地 鑑 北里大学, 医学部, 教授 (40281703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板谷 慶一 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70458777)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コンピューター血流シミュレーション / 冠動脈バイパス術 / 仮想手術 / 一般化モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
冠動脈の仮想手術、血流評価に関するシステムを構築すべく解析の基礎を固め、臨床例の検証を重ねることを目指した。数例での冠動脈血流シミュレーションが行われ、validationがなされたこと、また「一般化形状」を用いたシミュレーションが行われその妥当性が検証されたこと、バイパス手術の術式がモデル上で比較され長期予後に関する提言が可能であったことが挙げられる。研究結果は論文化されるなどの実績があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一般化モデルを用いた検証は可能であったが、症例データの蓄積や実際の症例との比較検証がなされていないためvalidationが不十分であり、また遠隔期予後との対応を可能にする研究がなされていない。症例からのデータ蓄積と解析の遅れが原因として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
多施設を含み、多くの研究施設とデータの共有、補完を行い、十分なエビデンスにつながるよう、これまで蓄積した一般化モデルと臨床モデルとの比較、また実際の臨床像との比較を予定している。現在までに得られた研究成果を報告、論文化する作業を進めていく。
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Causes of Carryover |
コンピューターシミュレーションによる冠動脈血流の計算が、臨床モデル数の不足により当初の見積もりより少ない症例数しか計算できていないことが理由として挙げられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
臨床例からの臨床モデル数を増やし、計算、統計処理を行う。計算処理・統計処理の費用として助成金を用いる。結果は国内外の学会発表・論文化を目指す。
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