2015 Fiscal Year Research-status Report
単一アーム収束型の電気式離脱型頭蓋内ステントの開発研究
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26462157
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
阪井田 博司 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40273362)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 血管内治療 / 頭蓋内ステント / 脳動脈瘤 |
Outline of Annual Research Achievements |
複数本のストラットをPVAを用いてデリバリーワイヤーに接続する構造では、不均一なPVA溶解のためにステントが完全拡張しない現象がみられることを確認したため、接続部に向けストラットを一本に収束した単一アーム収束型の電気式離脱型頭蓋内ステントの開発研究を行った。
屈曲血管へのConformabilityに優れたデザインのステント作成:ニッケルチタン合金(Nitinol)を素材とする自己拡張型Closed-cell typeで、径4~6mm・長20~40mm・接続部に向け10mm前後の長さでストラットを一本に収束し、円滑に完全展開から回収が可能・透視下での視認性を確保するため遠位端および近位端にマーカー設置・ストラット厚は40~60μmで拡張力は0.010~0.011N/mm、0.020~0.025inchのマイクロカテーテルで誘導可能、などを目標としたレーザカット法によるステント作成を行った。
デリバリーワイヤーとの接合に用いるPVAの接合強度・通電による離脱機構は、これまでの実験で十分な性能を有することを検証できた。しかし、ステント近位端を一本のアームに収束させながら均一に展開するステントの作成が難しい上、単一アームに収束させたステント近位端が屈曲血管内で母血管に密着しにくいため、複数回の誘導・完全展開・回収が可能で屈曲血管内に近位側のアームを含めて均一に展開するステント作成が難しく、新たなストラットデザインを試作中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
十分な接合強度を有し安定した離脱性能を持たせたPVA接合機構は概ね目標のものを作成できた。一方、近位端のストラットを一本のアームに収束させながら均一に展開し容易に回収できるステント作成に難渋し、特に屈曲血管内で離脱した際に近位端のアームが母血管の曲率半径に応じて密着する性能を持たせることが容易でないことが判明した。
離脱したアームが屈曲血管の大弯側と小弯側のどちらに偏在するかを手技的に調整することができないため、いずれの場合でも安定して母血管壁に密着するステントデザインを試作しながら、血管モデル内で検証を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
離脱機構は概ね完成しているが、屈曲走行の血管内でも均一に血管壁に密着するClosed cell typeのステントの作成を継続する。特に近位側のストラットの本数や長さを調整し、血管損傷をきたさないよう適度な放射拡張力を有し、様々な曲率半径の血管走行に適合するデザインが求められ、目標に近いステントを作成できれば、予定の動物実験まで実験を進める予定である。
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