2014 Fiscal Year Research-status Report
脳梗塞治療効果の飛躍的向上への戦略~急性期薬物治療と幹細胞移植の融合~
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26462165
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
堀江 信貴 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (70380912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日宇 健 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (00404260)
西田 教行 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40333520)
佐藤 克也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (70398147)
山口 将 長崎大学, 病院(医学系), 医員 (70712131)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 再生医療 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず脳梗塞モデルの確立のため、同一術者で様々な血管閉塞時間を行い、再現性の高い梗塞サイズを求めた。皮切は正中で、比較的広めに切開、皮切後に麻酔深度を微調整する、迷走神経はなるべく直接触れない、外頚動脈からの枝の引き抜けに注意、血管切開は最小限に、録子で穴を少し広げる、挿入が少ないと梗塞になりにくい、挿入しすぎると抜去時にSAH なりやすい、といった工夫を積み重ねて行った結果、最終的には75分間の中大脳動脈閉塞にて基底核、大脳皮質を含む均一な梗塞を得ることができた(全88匹中66匹)。神経学的にはmodified neurological severity scoreを用い、すべて6-10 点の適切なdeficitを呈した。 まずは移植細胞のpreconditioningに着目した。特に移植細胞を低酸素条件に置くことで移植細胞の生存率を挙げることができるか、またその際のサイトカイン放出が修飾されるか、検討した。骨髄間葉系細胞 1X10e6個をin vitroにて1%酸素化に培養し、Hypoxia-induced factor-1 (HIF-1), AKT, pAKT, VEGFの発現につきウェスタンブロット法にて評価した。1日の低酸素負荷を行ったが、細胞のviavilityに差は見られず、また先述の蛋白についても差を見なかった。現在は、負荷条件を伸ばして同様の検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
適切な低酸素条件の設定に難渋している。もともとの条件は著者らの先行研究(Cell Mol Neurobiol. 2008 Sep;28(6):833-45)を参考に行ったが、マウス神経幹細胞と本研究でのヒト骨髄間葉系細胞の違いが影響している可能性が考えられた。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは更に致死的な酸素条件に置くことで、コントロールとの差を明らかにすることを第一目標としている。その上で、再度ウェスタンブロットによる蛋白発現の差を見る。その結果を見て、in vivoでの移植細胞ソースを確立する。
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Causes of Carryover |
低酸素負荷による骨髄間葉系細胞とコントロールとの差を得ることができず、低酸素条件、負荷期間の検証に難渋しているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度に予定していたin vivoでの検証を今年度に引き継ぎ、その分の研究費用を繰越分から捻出する。
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Research Products
(1 results)