2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new therapy for glioblastoma using stem cell differentiating agent
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26462175
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
園田 順彦 山形大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90302140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 竜太 東北大学, 大学病院, 助教 (10400243)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | CED / glioma / stem cell |
Outline of Annual Research Achievements |
膠芽腫は現在如何なる治療をおこなっても予後不良な疾患であり、新たな治療法の開拓が望まれる。膠芽腫の治療抵抗性の一因として膠芽腫幹細胞の存在が知られている。膠芽腫幹細胞は化学療法。放射線治療抵抗性の原因とされ、その制御が膠芽腫の治療成績の向上につながると考えられている。そこで未分化な幹細胞を分化を誘導させることにより、膠芽腫の放射線化学療法の感受性を高めることげできれば膠芽腫治療成績の向上につながると考えた。現在、幹細胞誘導薬として知られる薬剤にはレチノイン酸等が知られているが、今回はより幹細胞性の維持に重要な役割を持っているAICARを用いることとして研究をおこなった。まずinvitroでAICAR投与によって、膠芽腫幹細胞の分化が促進されることを確認した。次にin vivoでAICARを脳内にCED法を用い投与し、抗腫瘍効果を検討した。しかしながらAICARはin vivoモデルにおいて明らかな抗腫瘍効果を認めなかった。そこで腫瘍壊死因子であるCD40に着目し腫瘍幹細胞での発現を確認すると細胞膜に発現していることが明らかとなった。さらにin vitroで投与により腫瘍の幹細胞性が著しく減じられ、抗腫瘍効果を示すことが明らかとなった。そこでCD40刺激抗体FGK45をCED法を用いin vivoで脳内に投与すると生存延長効果を示した。本研究結果よりFGK45が膠芽腫幹細胞モデルにおいて幹細胞性の喪失のみならず、抗腫瘍効果を持つことが明らかとなった。
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