2015 Fiscal Year Research-status Report
創薬分子デザインによる悪性グリオーマの5-ALA光線力学診断・治療の革新
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26462193
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
黒岩 敏彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30178115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶本 宜永 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30224413)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 光線力学療法 / 5アミノレブリン酸 / ABCG2 / ポルフィリン / プロトポルフィリンIX / 脳腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト神経膠芽腫幹細胞であるMD13を用いて、ALA-PDTの治療効果をin vitroで評価した。 ALA-PDTは神経膠芽腫幹細胞であるMD13および、その娘細胞の双方に治療効果を示したが、ALA-PDTに対する感受性は神経膠芽腫幹細胞の方が有意に高かった。 ABCG2阻害剤であるImatinibとALA-PDTを併用することにより、神経膠芽腫幹細胞内のPpⅨ濃度は上昇していた。その結果として、PDT治療効果も有意に増強した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初より予想されたABCG2阻害による細胞内ポルフィリン量の増加が低いことが判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
多くの神経膠芽腫の幹細胞に適応し、ABCG2阻害によるPDT増強効果が普遍的なものかを調査する。
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Causes of Carryover |
次年度に使用する試薬の購入のために一部が未使用となっている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
試薬購入代金として使用させていただきます。
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