2014 Fiscal Year Research-status Report
次世代の5-ALA光線力学診断および治療機器の開発
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26462194
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
梶本 宜永 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30224413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒岩 敏彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30178115)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 5アミノレブリン酸 / 腫瘍可視化 / 光線力学診断 / 悪性神経膠腫 / 悪性リンパ腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍切除サンプルを用いて、各種脳腫瘍(悪性神経膠腫、星細胞腫、髄膜腫、悪性リンパ腫、下垂体腺腫、聴神経腫瘍、血管芽細胞腫)のプロトポルフィリンIXの第一ピーク波長である635nmにおける蛍光輝度を分光蛍光輝度計(JETI社製、spectrabos 1201)を用いて測定した。 悪性神経膠腫においては、血管面積、血管周囲径、血管密度との間に相関があり、腫瘍における血管新生との関連が示唆された。また、腫瘍の細胞密度やMIB-1インデックスとの間にも相関があり、腫瘍自体のviabilityとの関連も有していると考えられる。 髄膜腫に関しては、悪性神経膠腫とほぼ同等の蛍光輝度を有していた。 近年、発生頻度が増加傾向にある悪性リンパ腫は、50%の確率で腫瘍蛍光を有していたが、その蛍光輝度は悪性神経膠腫に比べて約半分であり、淡い蛍光を呈していることが判明した。このことから、悪性リンパ腫では、偽陰性に注意が必要である。 下垂体腺腫、血管芽細胞腫、聴神経腫瘍は、いずれもプロトポルフィリンIXの僅かな蛍光の痕跡も認めることは無く、腫瘍蛍光が陰性の腫瘍であることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
膨大な、腫瘍サンプルデータから蛍光輝度解析を行うことが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
治療用LEDの開発、ハンドピース型の診断用LEDの開発などを行っていく。 治療用LEDに関しては、安全性試験をラットを用いて行う。
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