2014 Fiscal Year Research-status Report
クラゲコラーゲンを利用した人工硬膜の作成とその性能評価
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26462200
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小寺 俊昭 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (10283178)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 硬膜 / コラーゲン / ミズクラゲ |
Outline of Annual Research Achievements |
・人工硬膜に適したコラーゲンシートの作成:ミズクラゲ由来のコラーゲンを用いて、シートを作製した。コラーゲンに短波長紫外線(UVC)と電子線を照射することにより、シートの強度を増加させた。風乾コラーゲンシートと凍結乾燥コラーゲンシートの2種類を作成した。
・In vitro実験:クラゲコラーゲン膜トと対照のブタコラーゲン膜上で、ヒト髄膜細胞を培養した。対照のブタコラーゲン膜上では、ヒト髄膜細胞が膜表面に二次元的に付着した。電子線照射クラゲコラーゲン膜表面には、ヒト髄膜細胞はほとんど認められなかったが、UVC照射クラゲコラーゲン膜上ではヒト髄膜細胞が膜内に入り込むように三次元的に付着した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コラーゲンシートを作成したが、実際に人工硬膜として臨床で用いるには、形状、強度等の条件が満たされていない。
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Strategy for Future Research Activity |
・引き続き、人工硬膜として相応しい形状、強度を持った、クラゲコラーゲンシートの作成。 ・クラゲコラーゲン膜上での、安定的なヒト髄膜細胞の培養。 ・作成したクラゲコラーゲンシートを用いた動物実験。
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Causes of Carryover |
クラゲコラーゲンに余剰があったため、支出を抑えることができた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
免疫組織染色のための抗体購入に充てる予定
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