2016 Fiscal Year Annual Research Report
Functional connectivy after operation for spinal cord injury
Project/Area Number |
26462205
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石原 正浩 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (00533803)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩月 幸一 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (80346204)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 脊髄損傷 / 神経再生 / fMRI |
Outline of Annual Research Achievements |
自主臨床試験「慢性期完全脊髄損傷患者のリハビリテーションと脳機能再構成および脊髄再生との関連性についての評価」において計5名の慢性期完全運動麻痺胸椎損傷(ASIA AおよびB)患者に対して自己嗅粘膜移植手術を施行した。5症例中4症例において筋電図での筋収縮およびASIA scoreの改善を認めた。これらの症例に対しての観察期間が終了した。術後2年目においては平均3.75点のASIA scoreの改善を認めた。5症例とも有害事象を認めなかった。計画前に想定されたような感覚機能の有意な増悪は認めなかった。本症例において、スクリーニング時・術前リハビリテーション後・術後6か月・術後12か月の時点で安静時・右手運動イメージ・右手運動時・右下肢運動イメージ・右下肢運動時のfMRIを施行した。1次解析で、5名に対しての右上肢運動、下肢運動、下肢運動イメージのそれぞれに対して、主に左中心前回および右小脳での妥当な脳賦活図が示された。多くの賦活図において、手術前後で脳賦活部位の減少(中心となる部分はしっかりと残っており、無駄な部分が減っている)を認めており、手術およびリハビリテーション後の機能回復による、脳のより効率的な使用によるものであると考えられた。2次解析では、リハビリ前後の比較での下肢運動イメージにおいて、左中心後回での賦活減少、手術前後の下肢運動での比較 において左中心後回、左海馬傍回、左淡蒼球での脳賦活の有意な減少を認めた。上記結果により嗅粘膜移植による下肢運動機能の改善に伴い脳活動の変化をとられることができた。
|
-
-
[Journal Article] Motor evoked potential and voluntary EMG activity after olfactory mucosal autograft transplantation in a case of chronic, complete spinal cord injury: case report2016
Author(s)
Iwatsuki K, Tajima F, Sankai Y, Ohnishi YI, Nakamura T, Ishihara M, Hosomi K, Ninomiya K, Moriwaki T, Yoshimine T.
-
Journal Title
Spinal cord series and cases
Volume: Jan 7;2
Pages: 15018
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-