2014 Fiscal Year Research-status Report
Noda epileptic ratを用いた迷走神経刺激療法作用機序解明
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26462210
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
飯田 幸治 広島大学, 大学病院, 講師 (20304412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香川 幸太 広島大学, 大学病院, 医科診療医 (40726981)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | vagus nerve stimulation / noda epileptic rat / mechanism / c-Fos |
Outline of Annual Research Achievements |
迷走神経刺激術 (Vagus nerve stimulation: VNS)は難治性てんかんに対する緩和的外科療法で、本邦では2010年より難治性てんかんに対して保険適応となっている。しかしVNSの抗てんかん作用機序に関しては未だ解明されていない。本研究では遺伝子変異てんかんモデルであるNoda epileptic rat(NER)に対し迷走神経刺激を行った後、取り出した脳からスライスを作成し、免疫組織化学的に神経活動の亢進している神経核を特定する。特定した神経核に対する脳深部刺激療法の可能性を探索する。 当初の計画通りNERに対して急性刺激実験を開始した。NERに迷走神経刺激実験を行い、欠神発作、ミオクローヌス、強直間代性けいれんに対するてんかん抑制効果を検討する行動実験および脳波測定を実施した。刺激後に取り出した脳に対する免疫染色については抗体濃度の調整等を行っており、未実施の状態である。現時点では欠神発作に対する発作抑制効果を認めており、今後慢性刺激実験で長期刺激によるけいれん抑制作用の増強、他の発作型に対する効果を検討する予定である。 迷走神経刺激療法は長期の刺激によりその抗てんかん作用が増強することが知られている。急性刺激、慢性刺激で神経活動の亢進している神経核の違い、亢進状態の程度を評価することにより、その作用機序を明らかにする。その結果、今後の新たな脳深部刺激による外科的てんかん治療への応用が期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ラットへの迷走神経刺激電極および刺激装置の植え込み、刺激が問題なく行えている。脳波測定についても順調に進行している。免疫染色の行程については今まで同様の実験を行った実績があるため、今後の研究遂行に支障はないと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は急性刺激実験を行ったラットの脳に対する免疫染色、慢性刺激実験(行動観察、脳波測定、免疫染色)を行う予定である。慢性刺激実験では迷走神経刺激を1ヶ月行う予定であるが、脳波記録のための電極の脱落が生じる可能性があり、こまめなラットの観察等が必要である。
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Causes of Carryover |
迷走神経刺激装置本体を2台購入予定であったが、結果的に急性実験では1台で遂行可能であったため購入しておらず、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
刺激装置本体が1台で遂行可能であれば、試薬やラット購入代、飼育費等に流用する予定である。
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