2015 Fiscal Year Research-status Report
ヒト後縦靭帯骨化症における伸展ストレスと遺伝子タンパク発現量変化に関する検討
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26462235
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
杉田 大輔 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (90596678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 研造 福井大学, 医学部, 教授 (60273009) [Withdrawn]
中嶋 秀明 福井大学, 医学部, 助教 (10397276)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 後縦靭帯骨化症 / マイクロアレイ / Indian hedgehog / 内軟骨骨化 / 免疫組織化学的染色 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトOPLLから得られた骨化靭帯を含んだ組織から得た培養細胞を用いて実験を行いました。培養細胞に24時間のメカニカルストレスを加えて、ストレス負荷後の遺伝子発現の変化をマイクロアレイで観察し発現変動の見られた遺伝子、特に内軟骨骨化に関与するIndian hedgehogとそのシグナリングについてストレス負荷による遺伝子発現の上昇を確認しました。また、得られた培養細胞を用いてIndian hedgehogと受容体であるGli2、Gli3、他にSox9,Runx2の培養細胞でのタンパクの発現量変化をWestern Blotting法で検討したところ24時間までで継時的にタンパク発現量が増加しているのが確認できました。 得られた骨化組織を含んだ後縦靭帯から作成したパラフィン切片に免疫組織化学的染色を行ってIndian hedgehogとGli2、Gli3、Sox9、Runx2の発現を検討したところIndian hedgehogは前肥大軟骨細胞周囲で陽性細胞が多数みられ、Gli2、Gli3、Sox9も同様に前肥大軟骨細胞周囲で陽性細胞が見られました。Runx2は肥大軟骨細胞で陽性細胞が多数みられ、それぞれの発現と局在を知ることができました。 これらの得られた結果をまとめて現在、海外の論文に投稿中です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遺伝子発現の評価やタンパク発現量の変化の評価、免疫組織化学的な発現の有無と局在の検討はおおむね順調に進められたが、後縦靭帯骨化症に関与する特定の遺伝子の同定には至っておらず、その遺伝子をノックアウトしたマウスの作成にはいまだ至っていません。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はマイクアレイで得られた結果をもとにIndian hedgehogもしくはそのシグナリングのいずれかをノックアウトしたマウスを作成して靭帯骨化症の機序解明に向けて検討を行う予定です。また、厚生労働省指定の脊柱靭帯骨化症の研究班会議で指摘されてる5つの遺伝子(RSPO2、RSPH2、CCDC91、STK38L、HAO1)についても培養細胞での発現量の変化や骨化組織のパラフィン切片での発現の有無と局在の検討が行えればと考えています。
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Causes of Carryover |
補助事業の誠実な執行に努めた結果、当初計画より経費の使用が節約できたことにより未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該未使用額を次年度に持ち越して追加の試薬・抗体・消耗品等購入する。
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