2014 Fiscal Year Research-status Report
Expandable pedicle screw systemの基礎的研究
Project/Area Number |
26462239
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
笠井 裕一 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20242943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 紀彦 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20582076)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 骨粗鬆症 / 脊椎固定 / pedicle screw system |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、高齢者の脊椎手術が増加し、pedicle screw systemを骨粗鬆症の患者に対して使用する機会が増えているが、screwのlooseningや脱転が生じやすく、骨粗鬆症の患者に対しても使用できる pedicle screw systemの開発が望まれている。そこでわれわれは、screw先端部に開大機能を付与したexpandable screwを考案・開発し、その新しいexpandable pedicle screw systemの生体力学的実験や骨癒合実験などの基礎的研究を行って、臨床応用したいと考えている。実験動物としてビーグル犬を使用するため、まずはビーグル犬の骨粗鬆症モデルを作成することと、ビーグル犬用のexpandable pedicle screw systemを作成することが必要である。 そこで、卵巣を摘出したビーグル犬10匹を購入し、約1年間檻の中で飼育することで運動不足状態の環境にさらし、骨粗鬆症モデルを作成した。 また、expandable pedicle screwは先端部が腰椎の椎体内で十分に開大する必要があるため、実験動物に使用する前に試作品を作成し、先端部の開大機能や強度などを十分に検証する必要がある。そこでビーグル犬用 expandable pedicle screwの試作品を瀬古工業(桑名市)に依頼し作成した。その試作品をビーグル犬の屍体腰椎に刺入し先端部を開大させてからCTを撮影し、先端部の開大程度などを確認した。一つ目の試作品はscrew径が細く強度が弱かったため、すぐに折れてしまった。二つ目の試作品は径を太くしたため強度は十分であったが、先端部の広がりが不十分であった。したがって現在、強度が十分でかつ椎体内で先端部が十分に開大するように改良中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ビーグル犬用の expandable pedicle screwの試作品を改良中である。
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Strategy for Future Research Activity |
強度が十分でかつ椎体内で先端部が十分に開大するビーグル犬用 expandable pedicle screwを作成すること。screwが作成できれば、生体力学的実験が可能である。
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Causes of Carryover |
ビーグル犬用 expandable pedicle screwが完成していないため、動物実験ができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ビーグル犬用 expandable pedicle screwを完成させ、動物実験を行う。動物実験に必要な消耗品に使用する。
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