2016 Fiscal Year Research-status Report
転移性骨腫瘍に対するイメージ下凍結療法の開発と確立
Project/Area Number |
26462260
|
Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
筑紫 聡 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫学部, 研究員 (90378109)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 佳弘 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (50332698) [Withdrawn]
浦川 浩 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60584753) [Withdrawn]
小澤 英史 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60635572) [Withdrawn]
新井 英介 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40612841) [Withdrawn]
生田 国大 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (40732657) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 癌 / 転移性骨腫瘍 / 凍結療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は癌患者のQOLを著しく悪化させる転移性骨腫瘍に対して手術を行わない経皮的凍結寮法による新規治療法を開発・確立することを目的としている。特に温熱および凍結療法においては、凍結条件や融解速度による細胞死のメカニズムの基礎的背景が不足している。その治療効果と適切な条件を確立すべく(1)温熱および凍結条件による細胞死のメカニズム、(2)治療効果の評価、(3)骨形成因子および腫瘍関連抗原の温存、(4)抗腫瘍免疫の賦活化の4点に着目し基礎実験データの蓄積を行う。適切な条件を確立した後に平行してCTガイド下凍結療法の臨床試験を開始し新規治療法の普及を実現させる。 まずは骨肉腫および乳癌の転移性モデルを作成した。ヌードマウスに対して、骨肉腫細胞株を皮下に局所移植し、乳癌細胞株を脛骨近位に局所移植し、骨肉腫および乳癌転移モデルを作成した。凍結に使用する各種機器に関しては現在指摘温度設定や作用時間等を考慮して、機種の選定を進めている。購入後に基礎的実験を開始する予定である。一方で臨床研究を進めるべく、凍結療法の開始についての協議を行っている。実際に使用した後の画像評価についても質的診断が不可欠で、治療後のMRIによる画像評価法を交差緩和率イメージングを行うことを検討している。実際に臨床上使用する温度設定と基礎実験で使用する凍結療法の設定において解離を生じ、基礎的な解析結果の臨床応用への還元に支障をきたす可能性が示唆された。現在腎癌においては2011年より凍結療法が保険診療適応となり、今後の協議の結果では臨床的な治療を優先する可能性もある。 現在化学療法および放射線治療を行った骨軟部腫瘍症例に対して、治療後のMRIによる画像評価法を交差緩和率イメージングを行うことを開始した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
まずは、骨肉腫および乳癌の転移モデルを作成した。ヌードマウスに対して、骨肉腫細胞株を皮下に局所移植し、乳癌細胞株を脛骨近位に局所移植し、骨肉腫および乳癌転移モデルを作成した。凍結に使用する各種機器に関しては現在指摘温度設定や作用時間等を考慮して、機種の選定を進めている。購入後に基礎的実験を開始する予定である。一方で臨床研究を進めるべく、凍結療法の開始についての協議を行っている。実際に使用した後の画像評価についても質的診断が不可欠で、治療後のMRIによる画像評価法を交差緩和率イメージングを行うことを検討している。実際に臨床上使用する温度設定と基礎実験で使用する凍結療法の設定において解離を生じ、基礎的な解析結果の臨床応用への還元に支障をきたす可能性が示唆された。そのため基礎的研究を臨床に重さを置くように検討中である。また施設を異動したため、体制を整えるのに時間を要している。
|
Strategy for Future Research Activity |
実際に臨床上使用する温度設定と基礎実験で使用する凍結療法の設定において解離を生じ、基礎的な解析結果の臨床応用への還元に支障をきたす可能性が示唆された。現在腎癌においては2011年より凍結療法が保険診療適応となり、今後の協議の結果では臨床的な治療を優先する可能性もある。温熱療法や凍結療法においては治療効果の質的な診断についての報告がほとんどない。そのため研究を温熱および凍結療法後の質的画像判断に重きをおいて進めていることを検討している。MRIの質的診断には交差緩和率イメージングを用いた手法を検討中である。特に骨転移疾患においては放射線治療単独もしくはビスホスホネートやデノスマブ等の骨修飾薬の併用による効果との比較検討も必要で、まずは臨床での骨転移に対する治療効果の質的診断を始める予定である。 現在化学療法および放射線治療を行った骨軟部腫瘍症例に対して、治療後のMRIによる画像評価法を交差緩和率イメージングを行うことを開始した。MRIによる質的画像診断法を確立し、今後臨床応用する凍結治療に適応することを検討している。
|
Causes of Carryover |
凍結に使用する各種機器に関しては現在指摘温度設定や作用時間等を考慮して機種の選定を進めているが、実際に臨床上使用する温度設定と基礎実験で使用する凍結療法の設定において解離を生じ、基礎的な解析結果の臨床応用への還元に支障をきたす可能性が示唆された。そのため基礎的な実験は十分に行われなかったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
基礎的実験のための適切な凍結機器が入手できた場合は速やかに実験に移行する。入手困難であった場合は、温熱実験を追加して行うもしくは臨床研究に重点をおくように計画を一部変更し行う予定である。
|
-
-
[Journal Article] Oncological outcome after lung metastasis in patients presenting with localized chondrosarcoma at extremities: Tokai Musculoskeletal Oncology Consortium study.2016
Author(s)
NakamuraT, MatsumineA, Yamada S, TsukushiS,Kawanami K, Ohno T, Katagiri H, Sugiura H, Yamada K, Yamada Y, Sudo A, Nishida Y.
-
Journal Title
Onco Targets Ther2016
Volume: 29(9)
Pages: 4747-4751
DOI
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-