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2016 Fiscal Year Research-status Report

ヒアルロン酸ネットワークと破骨細胞制御による骨転移治療の確立

Research Project

Project/Area Number 26462261
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

浦川 浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60584753)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西田 佳弘  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (50332698)
筑紫 聡  名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (90378109) [Withdrawn]
小澤 英史  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60635572) [Withdrawn]
新井 英介  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (40612841)
生田 国大  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (40732657)
安藤 雄一  名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (10360083)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords細胞外マトリックス / 骨転移 / ヒアルロン酸
Outline of Annual Research Achievements

各種癌細胞株の細胞外マトリックス・細胞膜上受容体・細胞内シグナル伝達のネットワーク抑制の作用を明らかにするために、ヒト乳癌細胞のセルラインであるMDA-MB-231とマウス肺癌細胞のセルラインのルイス肺癌細胞を用いてヒアルロン酸合成酵素のmRNAやヒアルロン酸やヒアルロン酸合成酵素の蛋白発現の評価を行った。Particle Exclusion Assayを行い細胞外マトリクスの評価も実施した。各セルラインにおける細胞外、細胞周囲、細胞内のヒアルロン酸量をSandwich-ELISA法によるヒアルロン酸定量により評価した。各細胞株における細胞外マトリックスへの影響ついてParticle Exclusion Assay 、細胞自身のヒアルロン酸発現についてヒアルロン酸免疫染色を施行した。MDA-MB-231とルイス肺癌細胞において、ビスフォスフォネート製剤であるゾレドロン酸を用いた場合のCell viability assay (MTT)、Motility assayによる運動能、Invasion assayによる浸潤能、アポトーシスの評価を行った。各セルラインにおいてヒアルロン酸合成阻害薬4-methylumbelliferone(4-MU)とゾレドロン酸の共投与下のMTT、運動能、浸潤能、アポトーシスの評価を行った。また、CD44の免疫染色を行い4-MUやヒアルロン酸オリゴ糖投与後の各セルラインにおける発現の解析を行った。これらの実験により乳癌、肺癌のセルラインにおける細胞外マトリックス・細胞膜上受容体・細胞内シグナル伝達のネットワークに対するヒアルロン酸合成阻害剤とゾレドロン酸の影響を評価した。また、破骨細胞分化させた培養骨髄細胞に対する4-MU投与の影響を評価した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

HAS2強制発現マウスを用いたゾレドロン酸やRANKL阻害剤による骨転移増大に対する影響、生命予後の解析する実験の準備が遅れたため、当初の計画より遅延が生じた。その他、ゾレドロン酸およびデノスマブの投与を受けていた患者検体についてはマスイメージングによる薬物分布の解析を行い組織ヒアルロン酸量との関係について解析を行う予定であったが遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

これまでの、基礎実験の結果を踏まえて、ヒアルロン酸を中心とした細胞外マトリックスの制御に焦点を当て、既存の骨転移治療薬との相互作用を明らかとし、臨床への応用を可能とするために、マウス骨転移モデルによる動物実験を進める。動物実験についてはヒアルロン酸合成酵素であるHAS2強制発現マウスを用いゾレドロン酸やOPG-FcなどのRANKL阻害剤による骨転移増大に対する影響、生命予後の解析、ヒアルロン酸・ヒアルロン酸関連細胞外マトリックス分子・細胞膜上受容体発現の評価、破骨細胞数・分布への影響、組織標本の分子イメージングによる薬物分布の解析を野生型マウスとの比較において行う。また、ヒト骨転移組織検体を用い組織におけるヒアルロン酸と破骨細胞の分布の評価を免疫染色やTRAP染色を用いて行う。

Causes of Carryover

HAS2強制発現マウスを用いたゾレドロン酸やRANKL阻害剤による骨転移増大に対する影響、生命予後の解析する実験の準備が遅れたため、当初の計画より遅延が生じた。その他、ゾレドロン酸およびデノスマブの投与を受けていた患者検体についてはマスイメージングによる薬物分布の解析を行い組織ヒアルロン酸量との関係について解析を行う予定であったが遅れが生じている。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今後の使用計画として、遅れが生じた部分の実験を行うほか、ヒト骨転移組織検体を用い組織におけるヒアルロン酸量と破骨細胞数および分布の評価を免疫染色、TRAP染色を行う。ゾレドロン酸およびデノスマブの投与を受けていた患者検体についてはマスイメージングによる薬物分布の解析を行い組織ヒアルロン酸量との関係について解析を行う。研究結果の発表に関連する学会および論文校正費用、また研究に関連する書籍購入費用に研究費を使用する。

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Published: 2018-01-16  

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