2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of bone healing by direct converted osteoblast like cells
Project/Area Number |
26462272
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
谷口 大吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00642092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 寿治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20397186)
小田 良 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80516469)
藤原 浩芳 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90381962)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 再生医学 / 骨芽細胞 / ダイレクト・リプログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
骨移植を有するような矯正骨切り術などにおいて、早期の骨癒合は個体の機能低下を最小限にするために重要である。我々は早期の骨癒合を可能とするために骨形成に必要な骨芽細胞に着目し、幹細胞を介さないダイレクト・リプログラミング法よって採取が容易な線維芽細胞からの骨芽細胞様細胞作成に取り組んできた。我々は平成26年度より骨芽細胞様細胞の作成を行ってきたが、従来法のみではin vitroにおいても細胞外器質産生能やRT-PCRでの遺伝子発現のばらつきを認めた。 平成29年度は最適な遺伝子導入条件や細胞培養条件を検討し、特定の条件ではあるが分化誘導効率改善を認めた。また、細胞移植のための骨欠損モデルの作成方法や評価方法についても確立した。 さらに、作製した細胞の生着率改善を目標として追加の遺伝子導入が可能か検討した。ケモカイン受容体遺伝子導入実験においては、骨芽細胞様細胞の誘導効率を低下させることなく遊走能に関わる受容体遺伝子およびその蛋白を発現させることに成功した。この細胞を用いてin vitro assayを行い、ケモカイン受容体蛋白の機能発現を確認し、骨分化能だけでなく遊走能を有する骨芽細胞様細胞を作製できたことを確認した。 これらの研究成果については、研究に従事した大学院生が第32回日本整形外科学会基礎学術集会でポスターでの口演発表を行った。 今後はさらに動物モデルを検討することで、静脈投与のような細胞の低侵襲投与による新規治療法の可能性についても言及できると考える。
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Research Products
(1 results)